第35回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」の製作発表が本日2月20日に東京都内で行われ、出演者の
1985年に初演された「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、1835年に建築された日本最古の本格的芝居小屋・旧金毘羅大芝居(金丸座)にて毎年行われている人気興行。35周年の節目となる今回は、第1部で「義経千本桜 すし屋」「心中月夜星野屋」、第2部で「傾城反魂香」「高坏」「芝浜革財布」が披露される。
2009年に父・
3年ぶり2度目の出演となる中車は、「僕が歌舞伎の舞台に最初に立ったとき、何より勇気付けてくださったのは勘三郎のお兄様でした。今回、『すし屋』で勘九郎さんと親子を演じるという立ち位置も含め、勘三郎さんが『命懸けでやれ』とおっしゃられている気がします」と目をうるませ、「歌舞伎の世界になぜ入ったのかを考えながら、心を込めて演じさせていただきます」と結んだ。
続く扇雀も「勘三郎さんはよく『この作品を客席で観たいか? 客席で観たければよい芝居だと思う』とおっしゃっていました」と勘三郎との思い出を振り返り、「今回はすでに客席で観たい演目と配役が並んでいますので、それにお応えできるよう努めたいです」とコメント。さらに「伊勢神宮ではないですが、行ったことのない方は死ぬまでに一度は行くべき劇場です」と金丸座をアピールした。
最後に記者から、NHK大河ドラマ「いだてん ~東京オリムピック噺(ばなし)~」に出演中の勘九郎に向け、「両立して体力的に大丈夫か?」という質問が飛ぶと、勘九郎は「阿部(サダヲ)さんとのW主演なので4月は空きました。ちょうど主役が変わる……(ドラマの内容は)ちょっと言えないんですけど(笑)」と笑顔で答え、「芝居にひと月出るのはひさしぶりになるので、早く舞台をやりたいという気持ちです」と余裕の表情を浮かべる。さらに「(金刀比羅宮の)石段でトレーニングをして、芝居をして、お客様からパワーをいただいて、温泉に浸かればもう最高じゃないですか!」と楽しそうに語った。
第35回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、4月6日から21日まで香川・旧金毘羅大芝居(金丸座)にて。チケットは2月24日に発売される。
第35回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」
2019年4月6日(土)~21日(日)
香川県 旧金毘羅大芝居(金丸座)
第1部
「義経千本桜 すし屋」「心中月夜星野屋」
第2部
「傾城反魂香」「高坏」「芝浜革財布」
関連記事
中村勘九郎のほかの記事
リンク
- 第三十五回「四国こんぴら歌舞伎大芝居」 | 公演情報 | こんぴら歌舞伎
- 第三十五回記念 四国こんぴら歌舞伎大芝居 | 旧金毘羅大芝居(金丸座) | 歌舞伎美人(かぶきびと)
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
ryugo hayano @hayano
【会見レポート】「こんぴら歌舞伎」中車が勘九郎・七之助との共演に感慨「心を込めて」 - ステージナタリー https://t.co/vTI8iQ7IMA