振付・構成・演出を
聖書に登場する“聖獣(リヴァイアサン)”や、“昆虫”をモチーフとした本作では、平原によるテキストになぞらえたシーンが繰り広げられる。今回の再演に際して平原は「ターニングポイントになった作品であることは間違いありません」と本作について述べ、「『ダンス』の本質・王道をおさえながら、ラディカルな視線を持つというダイナミックな公演になると思います」と展望を語った。
なおOrganWorksは本作でツアーを実施。7月には北海道、東京ほかを巡演する予定だ。
平原慎太郎コメント
昨年公演した「聖獣」は私平原慎太郎にとって、また、我々OragnWorksにとってターニングポイントになった作品であることは間違いありません。
トヨタコレオグラフィーアワードというバックアップを得て十分な環境で創られ練られた同作品は、例年以上に反響が多く、もう一度観たいとの多くの声を開催地のみならず地方各地から得ることができました。
単に再演=作品の練り直しという意味合いだけでなく、所属ダンサーの成長を舞台に乗せられる機会であり、「人間」がダンスとどのように向かい合い、どのように社会に還元するかを示す機会の上に立っていると考えます。
多様化する「ダンス」そのものの形。その中にあって、ダンサー、演出家、舞台芸術家のプロとして裏打ちされた実力の基に公演をする事。
私たちが見つめるのはその先であり、その為に今何を作るか。
これは「ダンス」の本質・王道をおさえながら、ラディカルな視線を持つというダイナミックな公演になると思います。
2014年からの国内外で目まぐるしく活動してきた我々OrganWorksの現時点での到達地点をお見せできる機会になればと思います。
また、2017年の創作のなかで、我々OrganWorksは育成(学生向けのWS、大学などの研究者との何か)の創造性・重要性を再発見した次第です。
プロトタイプ「聖獣記」を金沢21世紀美術館で発表しましたが、その時は小学生を中心とした多くの学生が観覧し、そのイメージの世界に没頭しました。彼らからのフィードバックも交えて「聖獣」という作品が成長した部分も大いにありました。
公演に至るまでを一緒に創り上げ観客も我々と同じく公演初日を迎えるような、そんなプログラムの実現も模索しています。
OrganWorks「聖獣~live with a sun~」
2019年1月12日(土)・13日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 小ホール
2019年1月16日(水)・17日(木)
広島県 アステールプラザ 多目的スタジオ
2019年7月
北海道、東京都 ほか
振付・構成・演出:
出演:平原慎太郎 /
広島公演特別出演:栗原麻里子、中田絢子、横山未弥
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