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科学者たちの駆け引きの行方は?「PHOTOGRAPH51」初舞台の板谷由夏が奮闘

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板谷由夏演じるロザリンド・フランクリン(中央)。

板谷由夏演じるロザリンド・フランクリン(中央)。

「PHOTOGRAPH51」が本日4月6日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕。これに先駆け、同日ゲネプロが行われた。

「PHOTOGRAPH51」は、2015年にイギリス・ロンドンのウエストエンドで、ニコール・キッドマン主演にて初演された話題作。サラナ・ラパインが演出を手がける今回の日本初演版では、主人公のユダヤ系イギリス人女性科学者ロザリンド・フランクリン役を、舞台初出演となる板谷由夏が務める。

時は1950年代、科学の分野で女性の地位が認められていなかった時代。ロザリンドはDNAの二重らせん構造の発見に大きく貢献するも、ノーベル賞を獲得することは叶わなかった。本作の劇中では、研究にすべてを捧げるロザリンドと、彼女を取り巻く5人の男性の駆け引きが息もつかせぬ濃密な会話劇によって紡がれていく。

ロザリンドの同僚モーリス・ウィルキンズを演じるのは神尾佑。彼女の助手レイ・ゴスリング役を矢崎広、アメリカ人科学者ジェームス・ワトソン役を宮崎秋人が演じ、彼女に憧れを抱くユダヤ系アメリカ人科学者ドン・キャスパー役に橋本淳、ワトソンと共同研究を行うイギリス人科学者フランシス・クリック役には中村亀鶴がキャスティングされた。

舞台中央にロザリンドのラボ、上手にはウィルキンズの研究室、下手にはキャスパーのデスクが配置され、6人の俳優たちはその中を行き交いながら、会話や独白の形式を用いてロザリンドと5人の記憶を辿っていく。

板谷と神尾は、事あるごとに衝突を繰り返すロザリンドとウィルキンズの不毛な関係を、見事なセリフの応酬によってあぶり出し、矢崎は、ロザリンドとウィルキンズの2人の間を取り持つゴスリングを、ユーモアにあふれた演技で好演。また本作では、ノーベル賞の獲得を巡る科学者たちの駆け引きをスリリングに描きながらも、ウィットに富んだシーンが多数登場する。

東京公演は4月22日まで。その後、4月25・26日に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

「PHOTOGRAPH51」

2018年4月6日(金)~22日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト

2018年4月25日(水)・26日(木)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

作:アナ・ジーグラ
演出:サラナ・ラパイン
翻訳・ドラマターグ:芦澤いずみ
出演:板谷由夏神尾佑矢崎広宮崎秋人橋本淳中村亀鶴

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