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宝塚月組「カンパニー」東京公演開幕、珠城りょう「余すところなく観て」

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左から珠城りょう、愛希れいか。

左から珠城りょう、愛希れいか。

宝塚歌劇団月組「ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』」「ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』」の東京・東京宝塚劇場公演が、本日3月30日に開幕。これに先駆け本日、同劇場で通し舞台稽古と囲み取材が行われた。

第1幕の「カンパニー」は、伊吹有喜の小説を原作に脚本・演出を石田昌也が手がけ、愛妻を亡くした製薬会社のサラリーマン・青柳誠二を中心とした物語が描かれる。出向先のバレエ団の公演を成功に導くために奔走する青柳を珠城りょうが演じるほか、プリンシパル・高野悠役を美弥るりか、青柳と恋に落ちるバレリーナ・高崎美波役を愛希れいかが務める。

バレエ団の公演の場面は大勢のダンサーが登場し華やかに展開する一方、所属ダンサーたちがアルバイトに励む姿など日常生活も描かれた。またSNSやフラッシュモブといった現代的なモチーフが多数取り入れられたほか、ボーカル&ダンスユニットの“バーバリアン”も登場して客席を盛り上げた。珠城は誠実な性格の青柳をまっすぐに演じ、愛希は明るい笑顔と可憐なダンスで美波を表現した。

第2幕の「BADDY」は、上田久美子が初めて手がけたショー作品。ストーリー仕立てのショーとなる本作の舞台は“地球首都・TAKARAZUKA-CITY”。戦争や犯罪などあらゆる悪が鎮圧され、全大陸が禁煙となった地球に、ヘビースモーカーの大悪党・バッディが月からやってくる。束縛を嫌うバッディはつまらない世の中を面白くするため、あらゆる悪事を働き、手下を率いて“惑星予算”を盗み出そうとするが……。バッディを珠城、正義感に溢れる女性捜査官・グッディを愛希が務める。

珠城は真面目なサラリーマン役を演じた1幕とは打って変わって、悪党のバッディを不敵な笑みを浮かべつつ演じる。美弥演じる妖艶な手下と共に煙草をくわえながら踊る場面では、力強くシャープなダンスで観客を魅了。また愛希は明るく元気なグッディを好演し、グッディが怒りを爆発させるシーンではパワフルな歌声を響かせ、会場を沸かせた。

ゲネプロ後に行われた囲み取材には珠城と愛希が出席。珠城は「カンパニー」の舞台が現代日本であることと「BADDY」がストーリー仕立てのショーであることについて「宝塚では珍しい」とコメントし、「お客様にどのように受け入れていただけるか不安もありましたが、温かく見守ってくださった」と兵庫・宝塚大劇場公演を振り返る。また見どころを尋ねられると「月組のみんなはお芝居が好きな子が多くて、それぞれが細かく役作りをして舞台に立っています。余すところなく観ていただきたい」とアピールした。

「お芝居もショーも新たな挑戦」と話す愛希は、「稽古場では笑いが絶えなかった。難しさもあったけど、楽しみながらみんなで作っていきました」と稽古の充実ぶりを語る。さらに作品の見どころを「現代が舞台なので、お客様に身近に感じていただけるところ」と紹介しつつ、「ゆめゆめしい場面も多くて……『こんなカッコいい素敵なサラリーマンの方がいたらいいな』って思ってくださったらうれしいな(笑)」と隣に立つ珠城に視線を送り、笑顔を交わした。

上演時間は途中休憩30分を含む約3時間。公演は5月6日まで行われ、千秋楽にはライブビューイングが実施される。

宝塚歌劇月組「ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』」「ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 」

2018年3月30日(金)~5月6日(日)
東京都 東京宝塚劇場

「ミュージカル・プレイ『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』」

原作:伊吹有喜「カンパニー」(新潮社)
脚本・演出:石田昌也
出演:珠城りょう愛希れいか ほか

「ショー・テント・タカラヅカ『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』」

作・演出:上田久美子
出演:珠城りょう、愛希れいか ほか

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