PARCO Production「江戸は燃えているか」が、明日3月3日に東京・新橋演舞場にて開幕。これに先駆け、本日3月2日にフォトコールと会見が行われた。
本作は、“新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ!”をスローガンに、江戸無血開城を巡って繰り広げられる群像喜劇。時は慶応4年。江戸城の無血開城を考える西郷吉之助は、幕府側の代表である勝海舟(
舞台上で行われた会見には、作・演出の
勝海舟役を演じる獅童は「大いに笑っていただけたらうれしいです」と挨拶。平次役の松岡昌宏は「初の演舞場でとても楽しみにしてます」と笑顔を見せる。勝の娘・ゆめ役を演じる松岡茉優は「錚々たるメンバーの中で最年少になるので、歴史ある新橋演舞場になかなか来たことがないという、若い世代の方にたくさん来てもらえるようがんばります」と意気込む。
勝家の女中頭・たね役を演じる高田は「皆さんにたくさん笑っていただけるよう、たくさん汗をかいていきたいと思います」と目を輝かせる。勝の妻・たみ役を演じる八木は「歳は一番重ねてるかもしれないですけど、経験は一番少ないので、皆さんに教わりながら乗り越えたいと思います」と笑顔で述べた。
「ぺっこり45°」とギャグを言いながら頭を下げたのは、幕臣・山岡鉄太郎役を演じるお笑いコンビ・ずんの飯尾。「パイプ椅子50席のライブハウスからこのようなところ……。すごい差があるんですけどがんばります」と独特のテンポで語り、場を和ませる。ひときわ大きな声で挨拶した勝家の女中・いと役の磯山は、「観た皆さんが『楽しかったー、腹筋使ったー』と思える芝居をしたいと思います!」と元気いっぱいに発言した。
勝の妹・順役の妃海は、「このような大きな舞台に立たせていただき、ドキドキ8割ですが、2割ワクワクしております(笑)。ハッピーになっていただけるようがんばります」と意気込む。その夫・村上俊五郎役を演じる田中は、「未だに笑いなしでは見られないシーンもあるんですけど、どうにか今日のゲネで慣れて本番中は笑わないようにしたいです」と目標を掲げた。
1カ月の間稽古を重ねてきたという今回の座組について、三谷は「まだどんな人かよくわかってない人もいます。僕、心を開くの苦手なので……」ととぼけ、会場の笑いを誘う。また「僕の頼みの綱は、同じ世代に小劇場でずっと一緒にやってきた高田聖子だったんです。『この人がいれば、まとまっていく』と思ってたら……(劇団☆)新感線の舞台の本番とこの稽古が重なってしまって……4時間の芝居を終えて、屍のようになった高田さんは、どこのおばあちゃんが来たのかと思ったくらいで……」と不満を漏らすと、高田が慌てて「すみませんでした!(笑)」と頭を下げる一幕も。
さらに三谷が見どころについて語る場面では、「前半に獅童さんと飯尾さん、後半に獅童さんと磯山さんの盛り上がるシーンがあって毎回稽古場で笑ってしまうんですけど、どちらも僕の台本にないんですよ。僕が書いたセリフじゃない。それが本当に腹立たしい」とまたしても不満が止まらない。しかしながら「けど、おもしろいんですよ。ああいう、的確にツッコみつつボロボロになっていく獅童さんのお芝居を観たのは初めてでした。本当に面白いのでぜひ観てください」と作品の魅力をアピールし、会見を締めくくった。
会見後に行われたフォトコールでは、平次が勝のフリをさせられるやり取りを描いたシーンと、妃海らが栗コーダーカルテットによるナンバー「江戸は世界一」に合わせ、歌とダンスを披露する“ミュージカル”シーンの2場面が披露された。なお後者はステージングも妃海が手がけている。
フォトコール前に花道から登場しシーン説明を担当した三谷は、「見どころは飯尾さんの滑舌の悪さ」と飯尾をイジる。さらに「“ミュージカル”シーンではみんな本気で歌ってるんですけど、若干1名、どうしても上手く歌えない人がいたので、1人だけ口パクの人がいます。それが誰かもお楽しみの1つかと」と去って行き、再び戻ると「さっき口パクって言ったのは、あの、飯尾さんです」と付け加え退出。会場は笑いで包まれた。公演は3月26日まで。
PARCO Production「江戸は燃えているか」
2018年3月3日(土)~26日(月)
東京都 新橋演舞場
作・演出:
出演:
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