「ハンブルク・バレエ団2018年日本公演」が、2月2日に東京・東京文化会館で開幕。これに先駆け、昨日1月29日に記者会見が東京都内にて行われた。
会見には、ハンブルク・バレエ団を率いる
1作目は、1978年初演のノイマイヤーによる物語バレエ「椿姫」。ショパンの音楽でつづられる美しく緻密なバレエが、登場人物の心の動きをより深く描き出す。ノイマイヤーは「ここにいるトルーシュは、今回初めて『椿姫』のアルマンを踊ります。パートナーはアリーナ・コジョカル。2人のリハーサルを見て、今まで気付かなかった点に気付き、修正をしたり、新たな色付けをした部分もあります。私たちはこうして、作品をさらによいものにしていくのです」と語った。
もう1つの全幕作品「ニジンスキー」については、「話し始めると朝までかかってしまいそう」と笑顔を見せるノイマイヤー。「20世紀でもっとも重要なアーティストと思う」と敬意を寄せる天才ダンサー・振付家のヴァスラフ・ニジンスキーを題材とする本作について、「これはドキュメンタリーではありません。これは彼がいかに精神的な深さをもった人間であったかということを、表現する作品なのです」と力強く説いた。
ガラ公演「ジョン・ノイマイヤーの世界」では、プリンシパル、ソリストも登場し、カンパニー勢ぞろいでノイマイヤーの作品世界をつづる。ノイマイヤーは「バレエがいかにアイデアやインスピレーションを表現する芸術であるか、お伝えしたい」と意気込んだ。
タイトルロールを初日、3日目と踊るリアブコは、「ニジンスキー」について「とても思い入れのある作品」と語り、「男性ダンサーにとって、非常に難しい作品です。いつも達成できるのか不安になる。テクニックの問題だけでなく、感情面で、きちんと納得いくよう表現しきれるかどうか……。何度踊っても決して楽になることはなく、毎回困難をともなう、ほかではまったく体験したことのない作品です。皆さまの前で踊ることができてとても幸せです」と思いを述べた。
一方、「椿姫」のアルマンと「ニジンスキー」のタイトルロールに配されているトルーシュは、「『椿姫』を初めて見たのは12歳か13歳のとき。踊っていたのは彼(リアブコ)だったと思います。そのときから、この役を踊ることを夢見ていた。やっと観ていただく日がやってきます」と爽やかな笑みを浮かべる。さらに「ニジンスキー」について、「この人物にはいろんな側面があるけれど、アーティストとしてそれ表現できるのは素晴らしい体験。体力的にも感情面でも求められるものがとても多く、追い詰められながら、ニジンスキーを体感しながら踊っています」と抱負を語った。
「ハンブルク・バレエ団2018年日本公演」は、2月2日から4日まで「椿姫」、2月7日に「ジョン・ノイマイヤーの世界」、10日から12日まで「ニジンスキー」を東京・東京文化会館にて上演。また「ジョン・ノイマイヤーの世界」は、2月17日に京都・ロームシアター京都 メインホールでも公演が行われる。
「ハンブルク・バレエ団2018年日本公演」
東京都 東京文化会館
「椿姫」
2018年2月2日(金)~4日(日)
振付・演出:
美術・装置:ユルゲン・ローゼ
ガラ公演「ジョン・ノイマイヤーの世界」
2018年2月7日(水)
振付・演出・語り:ジョン・ノイマイヤー
「ニジンスキー」
2018年2月10日(土)~12日(月・振休)
振付・舞台装置・衣装:ジョン・ノイマイヤー
ハンブルク・バレエ団 ガラ公演「ジョン・ノイマイヤーの世界」
2018年2月17日(土)
京都府 ロームシアター京都 メインホール
振付・演出・語り:ジョン・ノイマイヤー
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