三浦大輔、久々の書き下ろしは“逃亡劇”！主演にキスマイ藤ヶ谷太輔

三浦大輔作・演出、藤ヶ谷太輔（Kis-My-Ft2）主演による、シアターコクーン・オンレパートリー2018「そして僕は途方に暮れる」が、2018年3月6日から4月1日まで東京・Bunkamura シアターコクーン、4月9日から15日まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。

2015年上演「禁断の裸体」の演出でシアターコクーンに初登場した三浦が、14年上演「母に欲す」以来の新作を引っ下げて、再び同劇場に登場。そしてシアターコクーン作品に初出演となる藤ヶ谷が演じるのは、主人公のフリーター・菅原裕一だ。自堕落な生活を送る裕一は、あることがきっかけで家族や恋人、親友、周囲の人々を裏切り、さまざまな人間関係から逃げることに。そんなとき、家族から逃げていった父と偶然出会ったことで、裕一の中で何かが変わっていく。

裕一の恋人役には前田敦子、親友役には中尾明慶がキャスティング。また姉役を江口のりこ、学生時代の後輩役を三村和敬、バイト先の先輩役を、三浦が主宰するポツドールの米村亮太朗が演じ、母役を筒井真理子、父役を板尾創路が務める。

作・演出の三浦は本作を「どうしようもない逃亡劇」と評し、「逃げるということは、自分の作品の一つのテーマ。何かから逃げる瞬間は人はだれでも持っている。それが積み重なった果てに、自分は人とのつながりの中で生きているということを実感できる、という話にできたらと思っています。お客さんにも主人公の『どうしようもなさ』も含めて共感してもらえたら嬉しいです」とコメント。また、「藤ヶ谷さんは、佇まいから役と重なりあう部分を感じました。普段は華やかな世界の中にいるけれど、いろいろなことに達観していて、普通の青年でもあり、ただの優等生でない雰囲気も持っている。彼の新しいイメージを作り出せたらと思っています」と主演の藤ヶ谷に期待を寄せる。

一方の藤ヶ谷は「今まで演じてきたキャラクターとは一味違うとても難しい役になるのではと思います。三浦さんにすべてを委ね、鍛えて頂きたいです。稽古はこれからになりますが、すごくリアルを追求した誰もが感情移入できる作品になると思います。是非劇場で体感しにいらして下さい」と意気込みを語った。チケットの一般販売は2018年2月3日にスタート。

三浦大輔コメント

ささいなことの積み重ねで人間関係を断ち切っていった果てに、自分が一人ぼっちになった瞬間というものをリアリティをもって描きたかった。どうしようもない逃亡劇です。逃げるということは、自分の作品の一つのテーマ。何かから逃げる瞬間は人はだれでも持っている。それが積み重なった果てに、自分は人とのつながりの中で生きているということを実感できる、という話にできたらと思っています。お客さんにも主人公の「どうしようもなさ」も含めて共感してもらえたら嬉しいです。
藤ヶ谷さんは、佇まいから役と重なりあう部分を感じました。普段は華やかな世界の中にいるけれど、いろいろなことに達観していて、普通の青年でもあり、ただの優等生でない雰囲気も持っている。彼の新しいイメージを作り出せたらと思っています。前田さんはいつももっと普通の彼女を見たいと思っていて、前田さんの素の部分が見えればいいなと思い、等身大の女性を描きました。中尾さんは良いヤツで明るくて好青年というイメージが強いので、“実は…”“だけど…”という面をこの作品で見せれればと思っています。板尾さんはどんなに突飛なことを言っても説得力がある方。板尾さんによって役もさらに膨らみましたし、この役をお任せできる方だと強く思っています。

藤ヶ谷太輔コメント

自分の中で挑戦し続けたいお仕事の1つが「舞台」なので、今回出演のお話を聞いた時は何より嬉しかったです。三浦さんの作品を拝見しまして、セクシャルな部分、そして人間の本質をとてもリアルに描く方、というイメージがあります。今作品では、普通の価値観の人が人間関係から逃げ続け後戻りできず孤独になり、絶望の果てでどのようになるか、今まで演じてきたキャラクターとは一味違うとても難しい役になるのではと思います。三浦さんにすべてを委ね、鍛えて頂きたいです。稽古はこれからになりますが、すごくリアルを追求した誰もが感情移入できる作品になると思います。是非劇場で体感しにいらして下さい。