“トータル芸歴220年”の4人が挑む、黒柳徹子主演「想い出のカルテット」

黒柳徹子主演「想い出のカルテット～もう一度唄わせて～」が、明日9月29日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて開幕。これに先がけ、本日9月28日にフォトコールと囲み取材が行われた。

1989年にスタートした、黒柳主演による海外コメディシリーズ。その第31弾となる本作は、イギリスの脚本家ロナルド・ハーウッドが手がけた、笑いあり涙ありの物語だ。2011年に初演、14年に再演され、今回の上演版には黒柳のほか、茅島成美、団時朗、鶴田忍が出演する。

本作の舞台となるのは、音楽家だけが入居できる老人ホーム。かつてオペラ「リゴレット」で共演経験のある元オペラ歌手の4人は、ヴェルディ生誕を記念するコンサートで、再び「リゴレット」の四重唱を披露しようとするが……。

囲み取材には、黒柳、茅島、団、鶴田の4人が出席。まず黒柳は「オペラがね、大変なの（笑）。でも覚えました！」と苦労を語りつつ、「『想い出のカルテット』は大好きな作品。みんなと歌ったりできて楽しいです」と笑顔を見せる。また、テレビ業界に貢献した人々が暮らす老人ホームを題材とした、倉本聰のテレビドラマ「やすらぎの郷」を例にとり、「『やすらぎの郷』みたいに、昔の恋人と再び会って、『昔の日々を取り戻せるかも』と、これからの生活に希望を見出していく……そんなところが見どころだと思います」と本作の注目ポイントを明かした。

続く茅島は「私が子役だったときからのお付き合いなので、黒柳さんは『お姉ちゃん』のような存在。尊敬できるお姉さまです」と黒柳に視線を送り、「今回はセリフがいっぱいあって大変なんですけど……がんばります。フフフ」と微笑む。初演から出演している団は「少しずつ変わった場面もあります。冒頭で誰かが歌うシーンが増えていますので、お楽しみに」とアピールした。

団と同じく3度目の参加となる鶴田は「自分も歳を重ねて、作品に対する理解が深まってきたと思う」と手応えを語り、「私たち4人の芸歴を足したらどれくらいになるんだろう？と計算してみたら、だいたい220年くらいだったんですね（笑）。なので、それはそれは重厚な舞台になるんじゃなかろうかと思っています」と自信を見せた。

また黒柳は大腿骨を骨折していたことを明かし、「車椅子に乗っていてもいい役ということで、劇中も車椅子で移動することにしました。でももう健康ですよ」とニコリ。そして、「楽しく、はつらつとできたらと思います。よろしくお願いします」と挨拶し、取材を締めくくった。公演は10月15日まで。