美輪明宏がシャンソンの名曲披露「お洒落な大人の人生の歌を味わいにいらして」

「美輪明宏の世界」のツアー詳細と、内容が明らかになった。

今回は「古き良き時代のシャンソン」の名曲を集めて構成され、美輪は各楽曲の背景なども語りながら、歌声を披露する。公演に向けて美輪は「シャンソンをお聴きになったことがない方もぜひ、フランスのよき時代に練り上げられた、お洒落な大人の人生の歌を味わいにいらしてください」と呼びかけている。

美輪明宏コメント

かつて、パリはもちろん日本にも、シャンソンのライブハウスが文化の発祥地であった時代がありました。私が1950年代から出演していた「銀巴里」には、作家、画家、俳優、財界人……様々なジャンルの才人が集まり、いろいろな文化が世に出ていきました。けれども今は、もったいないことに、シャンソンという言葉自体を知らない人がいるほど、衰退してしまった。せめてその歌と、大人のロマンやウィットに富んだ洒落た空気だけでも伝えたいと思って開催するのが、このコンサートです。
私が原詩に近い形に和訳して歌いヒットした「メケ・メケ」をはじめ、「愛の讃歌」「愛する権利」「初日の夜」といった古き良き時代のシャンソンを中心とする厳選プログラムを、歌にまつわる話とともにお届けします。大人のリアルな人生が、美しいメロディでポエティックに味付けされたそれらの曲は、それぞれがひとつのお芝居のように切なくドラマティックです。お客さまの心に寄り添い、生きる力となることでしょう。
そしておそらく、歌とお芝居という私の65年に及ぶ芸能活動の揺るぎない“核”となっている部分も実感していただけるはずです。シャンソンをお聴きになったことがない方もぜひ、フランスのよき時代に練り上げられた、お洒落な大人の人生の歌を味わいにいらしてください。