6月22日から東京・武蔵野芸能劇場にて上演される「雷火」の公演に先がけ、原作マンガの作画を手がけた
本作は、1987年から97年まで「コミックバーガー」(スコラ)および「コミックバーズ」(幻冬舎)にて連載された同名マンガが原作。舞台化のきっかけについて藤原は「飲み屋さんで『雷火』のことが好きだというスタッフの方と知り合って、舞台化したいという話をいただきまして」と説明。また「雷火」は、これまでにもアニメ化や実写化などの話が浮上していたといい、「ただどれも話が潰れてしまったので、ちょっと不遇な作品なんです。だから話があれば、表現される媒体は問わず、形にしたいと考えていて。僕にとっても思い入れのあるかわいい作品なので、作品のことを好きなスタッフに作ってもらえるのであればこのお話はいいんじゃないかなと思いました」と舞台化を承諾した経緯を語る。
原作を愛読していたという石田が「正直僕が脚本と聞いてびっくりしなかったですか?」と質問すると、藤原は「そうですね、最初はピンとこない部分ではありました(笑)」と率直な気持ちを述べつつ、「ただ『雷火』のお話を2時間に凝縮するのは至難の業だったと思うんですが、それを見事にやってのけたんですごいなと思いました」と石田の脚本を絶賛。藤原のコメントを受け、石田は「最初プロットを書いたときは、『このシーンもやりたい』『あのシーンもやりたい』となってしまって、何時間の舞台になるんだって長さだったんですけど。(脚本を削って)ダイジェストになるのだけは嫌だなと思っていて、より密にする形でまとめていきました」と制作過程について明かした。
また石田は「(主人公の)ライカは肉体的にも精神的にも強いキャラクターなので、舞台ではライカの不安定さというか、心の弱さみたいなものをピックアップしたくて。人間の物語に重きを置くことで、よりライカの芯を見せられると思っています」と注目ポイントを挙げる。一方、藤原は「(原作担当の)寺島さんと『雷火』をもう1度やろうなんて話していたんですけど、続編ではなくまったく新しい『雷火』をイチからやるのがいいんじゃないかなと思っているんです。それが実現するかどうかは、今回の舞台にかかっているかもしれないですね(笑)」と意欲を見せた。
「忍者が飛んだり駆け巡ったりするようなアクションを取り入れてほしい」という藤原からのリクエストを受け、本作にはパルクールの経験者がキャストとして参加。この日初めて稽古を観賞した藤原は「やっぱりアクションが入ると舞台がしまりますね」と感慨深げに語った。
寺島優が原作、藤原が作画を手がけた「雷火」は、邪馬台国を舞台とする歴史ファンタジー。卑弥呼殺しの濡れ衣を着せられたライカが、老師から伝授された神仙術を武器に強大な敵に立ち向かうさまが描かれ、舞台版では演出をかみざともりひと、ライカ役を吉岡大輔が担当する。公演は6月22日から26日まで。
骸骨ストリッパー「雷火」
2017年6月22日(木)~26日(月)
東京都 武蔵野芸能劇場
原作:寺島優、
脚本:
演出:かみざともりひと
キャスト
ライカ:吉岡大輔
壱与:
オタジ:竹内大気
ウツキ:大川敦司
タキ:鈴木浩文
キクナ:川村海乃
ダナン:本田晋
タキの母:池上恵
キバ:
ヒメキコソ:小栗銀太郎
キジノヒコ:下塚恭平
夜美:春奈
張政:潮見勇輝
イキナメ:新村享也
ワタハタ:輝海
ムジン:塩野圭
シン:碓井英司
タルバ:きみたろう
ユン:加賀功平
ラトウ:武田大右
タマキ:
生口:横浜進一、小野流星、shao、關文比古
パフォーマー:KAN、鈴木智也、Natsu*
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以前の公演ではNON STYLEの石田明さんに脚本を書いていただきました。その時の対談の様子です。
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動画はこちら↓
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