角ひろみが円に書き下ろし「爪の灯」、出演に高林由紀子

演劇集団 円「爪の灯」が5月19日から28日まで、東京・シアターΧにて上演される。

AAF戯曲賞や岸田國士戯曲賞の最終候補作になるなど、近年注目を集めている、岡山県在住の劇作家・角ひろみ。彼女が、2014年の「囁谷シルバー男声合唱団」に続き、演劇集団 円に新作を書き下ろす。

滅びゆく宿とそこに住む物憂げな妻役を、3年ぶりの本公演出演となる高林由紀子が演じる。またチラシ絵を現代美術作家の牡丹靖佳が手がけている。

角ひろみコメント

それが命の火だとして、人の体を燃やしてゆくと、最後に残るのが爪の灯のような気がする。
爪の灯ごしに見た貧しい幻なのだろうか。人のいとなみは。
その女の人はもうずっとその地にいる気がする。
その人がそこにいて話す声を、無駄話でもたわごとでも何でもずっと聞いていたくて、これを書きとめはじめた。