9月に福岡・熊本・宮崎県にて上演される、福岡・大野城まどかぴあプロデュース公演「浮足町アンダーグラウンド」の制作記者会見が6月13日に行われ、脚本の
中島がこの公演のために書き下ろした本作では、浮足町という福岡にある架空の町を舞台に、第二次大戦時に陸軍が開発していた人造石炭採掘人間「ホランド」を探しにくる人々が描かれる。中島は「僕は福岡の田川市出身。筑豊炭田は僕が生まれた時には既に閉山しており斜陽の時代ではあったが、そこで育ちました」と自身の生い立ちを説明し「実は僕、地下を掘る話をよく書いているんです。新感線でもよく『今回は洞窟ですね』とか『今回は地下ですね』とか言われるんですけど、意外と穴を掘って解決するという話が多いんです(笑)。それはもう、あの町に生まれたからなのかなとなんとなく思っていたので、じゃあ、そこをちゃんと突き詰めてやってみようかなと」と物語の着想について語った。
中島とは20代前半から、「一緒に仕事はしたことがないが大阪の焼鳥屋でたまに会う仲」であり、池田とは「飲んだくれているときに新宿あたりで会ったりしていた仲」と説明する内藤は、「福岡には、自分の劇団、南河内万歳一座も早い時期から呼んでもらっていて、まどかぴあにも開館当初から関わりがありました。そんな中で、地元の劇団の諸君ともだいぶ交流ができるようになり、今回も何人か昔からの馴染みがいます。こういう交流が広がる事業を、公共ホールのまどかぴあが地域振興としてしっかりと踏ん張ってやっていくというのは、素晴らしいこと。それに協力できることは光栄と思っております」とまどかぴあの運営に賛辞を送る。
池田は、母も住む地元・大野城市での公演に「非常に照れくさいですね」とコメント。「福岡の人間はみんなお調子者ばっかりなんで、自分もつい調子に乗って引き受けて、えらいことになったなと思っています(笑)」とはにかむ。そして「もちろん、新しい作品を創るんだ!という気概もあります」とアピールし、「地元で創るお芝居、地元の役者さんと共演するのも初めてですが、あまり緊張はしていません。なるべく今回はキリキリしないことをテーマにしようと思ってます。できるだけのんびり、ほこほこしながら、熱い夏を乗り切りろうと。地元で1カ月間親孝行もできるし」とリラックスした様子を見せた。
出演者として参加する、グレコローマンスタイルの山下晶は「僕はもう長いこと福岡で演劇をやっているんですが、今回のような企画は特別なことではないんじゃないか、これが日常になるような福岡の環境に早くなるべき、やっとなってきたというのが、率直な感想です」と述べ、「これを契機に、こういった企画がどんどん発展していけばいいなと思っています。その第1歩を踏み出す僕たちは幸せです」と本企画に参加する喜びを語る。
万能グローブガラパゴスダイナモスの
チケットは6月30日より大野城まどかぴあ友の会・まどかぴあ倶楽部にて先行販売が開始される。一般発売は7月7日。
まどかぴあ舞台創造プログラム プロデュース公演「浮足町アンダーグラウンド」
2016年9月10日(土)・11日(日)
福岡県 大野城まどかぴあ 大ホール
2016年9月14日(水)
熊本県 八代市厚生会館
2016年9月17日(土)・18 日(日)
宮崎県 メディキット県民文化センター
脚本:
演出:
出演:
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白沢すいか @suika_sirasawa
東京ではやらないのか(>_<) 大好きな内藤さんが中島さんの脚本なんて夢のようだ。 「浮足町~」会見に内藤裕敬と全出演者、中島かずき「あの町に生まれたから」 - ステージナタリー https://t.co/2MESXhrnmi