第10回日本ダンスフォーラム賞に東京ゲゲゲイと森山未來、特別賞は室伏鴻

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今年で第10回となる「日本ダンスフォーラム賞」を、東京ゲゲゲイ森山未來が受賞。特別賞は、2015年6月に逝去した舞踏家の室伏鴻が受賞した。

4月5日に行われた授賞式の様子。

4月5日に行われた授賞式の様子。

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東京ゲゲゲイ

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2003年に創設された「日本ダンスフォーラム賞」は、日本のコンテンポラリーダンス界を支えるディレクターやプロデューサー、評論家、研究者のグループが選定する年間賞。4月5日に行われた授賞式では、各受賞者たちのコメントが掲載されたリーフレットが配られた。東京ゲゲゲイのMARIEは「私達は、くだらないものをとことん徹底的にやってきました。 細微にこだわる為には他者の意見が必要で、周りにいてくださる方々がスーパーバイザーとなって、伝えたいものがみえてくるように、同じ熱量で協力してくださったからこそ、こうしてパフォーマンスが出来てきました。本当に心から感謝を申し上げます。これからもこのメンバーで、芸に磨きをかけ、昂らず、誇らず、ただなりたいもの、なるべきものを己にインストールして、表現することを続けていきたいです」と、創作への意欲をみなぎらせる。

森山未來

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森山未來は、「社会集団の中でサヴァイヴするということを生まれながらに宿命づけられている人間にとって、『生きる』ということは所詮全てがある種のごまかしあいであり、パフォーマンスであり、演技だといえる」と述べつつ、「物語はあなたの中にある。 これからもどうか、僕のことを好きにしてください」「今まで関わってきた全ての存在に感謝を捧げ、これから関わっていくであろう全ての存在にあらかじめの感謝を標榜し、その真ん中にいる『家族』に、心から愛を込めて」と受賞の喜びをつづった。

東京ゲゲゲイは2013年に結成された、MIKEY、BOW、MARIE、MIKU、YUYUによるダンスチーム。2015年に上演された「ライチ☆光クラブ」ではパフォーマンス演出を担当したほか、5月に牧宗孝が総合演出・構成・振付・脚本を務める*ASTERISK「Goodbye,Snow White」が上演されるなど、活躍の場を広げている。

森山未來は文化交流使として2013年秋より1年間イスラエルに滞在し、インバル・ピント&アブシャロム・ポラック ダンスカンパニーに参加。帰国後もダンサーとしてだけでなくさまざまなフィールドで活躍しており、大植真太郎、平原慎太郎と創作した「談ス」で3月に全国を周り、5月には東京凱旋公演を控えている。

室伏鴻

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また土方巽に師事し、大駱駝艦の旗揚げにも関わった室伏鴻は、78年にパリで上演した「最後の楽園ー彼方の門ー」により、舞踏が世界に「BUTOH」として認知されるきっかけを創出。晩年も世界各地の舞台で活躍し、幅広いファンの支持を得た。

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