劇団衛星の“お茶会演劇”、インターナショナルバージョンを京都で初演

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京都を活動拠点にする劇団衛星が、演劇と茶道を融合させた“お茶会演劇”のインターナショナルバージョンをKAIKAで初演する。

劇団衛星「珠光の庵」より。

劇団衛星「珠光の庵」より。

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2004年にスタートし、全国各地でも上演を行っている“お茶会演劇”「珠光の庵」。同作が、今回は日本語キャストのほかに英語キャストを交えた新演出で上演される。

「珠光の庵」は、11歳で出家するも闘茶にふけって寺を追放された村田珠光が、のちに茶禅一味の境地に至り、侘び茶を完成させるまでを描いた物語。劇団代表の蓮行は本作の魅力を、「視覚聴覚はもちろん、3種のお香を焚き、劇中でオリジナル茶器でお菓子とお抹茶を召し上がっていただく『五感総動員』です」と語っている。各回30席限定、お抹茶とお菓子付き。なお蓮行からステージナタリーに寄せられたコメントは以下の通り。

蓮行コメント

劇団衛星代表、蓮行であります。千利休の師匠の師匠、村田珠光を主人公とする「珠光の庵」は、視覚聴覚はもちろん、3種のお香を焚き、劇中でオリジナル茶器でお菓子とお抹茶を召し上がっていただく「五感総動員」の茶道劇です。お題字を書いて下さった裏千家御家元との「47都道府県上演と海外3都市公演」の約束を果たすべく、これまで国内26都道府県で上演しましたが、いよいよ海外輸出バージョン「遣の巻」、本拠地京都で初上演です。

裏千家家元 千宗室 コメント

珠光の時代、文化は未(いま)だ大陸の香りに強く支配され、混沌としたその中、様々なものが生まれ出ようとしていました。後の世に千利休居士が茶の湯の国風化を進める基(もとい)となる頃ですから、さながら原生林の如き佇(たたず)まいだったと想われます。この芝居に関わる方は、多かれ少なかれ、何らかの形で現代の茶の湯を体験されているとのこと。それ故、舞台上には多くの茶の相(すがた)が同居しているとも言えるでしょうか。舞台と客席が混然とする中、そこで織り成される一期一会が実り多いものであることを期待しております。

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劇団衛星「『珠光の庵~遣の巻~』“Jukou's IORI -the messenger's account-” 」

2016年3月25日(金)~28日(月)
京都府 KAIKA

作・演出:蓮行
茶道監修:十菱元宏
翻訳:出口結美子
出演:首藤慎二、ファックジャパン、紙本明子、黒木陽子、蓮行、丹下真寿美、FOペレイラ宏一朗、有北雅彦、嘉納みなこ、柳川朔

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京都・和の文化体験の日 @Kyoto_wanobunka

劇団衛星の“お茶会演劇”、インターナショナルバージョンを京都で初演|ステージナタリー(3月20日) https://t.co/7UbdsszOpm
「京都を活動拠点にする劇団衛星が、演劇と茶道を融合させた“お茶会演劇”のインターナショナルバージョンをKAIKAで初演する…」

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