8月22日に発売された「同じ窓から見た違う月」は、太志が日々の作詞作業の中で生み出した言葉をまとめた1冊。詩と写真で構成された“詩写真集”で、撮影は「BABY BABY」「未来ちゃん」「明星」などの作品で知られるフォトグラファー・川島小鳥が担当した。
過去にはツアーグッズとして詩集「ひなたにユメを散らかして」を発表した太志だが、「『ひなたにユメを散らかして』は15年以上前の作品なので、(『同じ窓から見た違う月』は)感覚としては2冊目というより、1冊目という気持ち。詩集においては新人として作りました」とコメント。川島の写真からインスピレーションを得た詩もあり、「小鳥さんの写真に対して、制限なくしっかりイメージできるような言葉を書いていきました。今回詩集ではなく、この“詩写真集”を作ることができてよかったです」と語った。
また太志は川島の写真について「今は時代もあって、Instagramに載っているような、加工技術がすごい写真が人気だったりする。それが悪いわけではないけど、小鳥さんの写真には、そういうものにはない、写真そのものの強さを感じて。そこにすごく惹かれましたね」と自身が感じた魅力を説明。お気に入りの1枚にはビニール傘がかかったフェンスの写真を挙げ、「この写真に対して自分が書いたのが、父親についての詩だったんですけど、まさか自分が父親についての詩を書くとは思わなかった。結果的にすごく自分らしい詩になったので、小鳥さんがこの写真を撮ってくれたことがありがたかったですね」を執筆時を振り返った。
詩だけでなく、書籍のタイトル「同じ窓から見た違う月」にも強い思いを込めたという太志。彼は「月って1つのはずですけど、受け取る側1人ひとりのフィルターで、解釈はそれぞれ違うものになると思うんです。そのズレみたいなものって、ある意味“孤独”だと思うんですよ」「自分にしか見えない“月”があって、人にしか見えない“月”がある。そういう孤独を、自分は幼い頃からたくさん感じてきたし、それを音楽にしてきている自覚があって」と振り返りつつ、「そこに手を挙げてくれるファンのみんながいたので、人とズレててもいいなと思えたんです。そのズレこそが自分の個性だと肯定できた。自分がバンドをやってきたからこそ、付けられたタイトルですね」と明かした。
このほか彼は、3月から8月にかけて行ったAqua Timezの全国ツアー「Aqua Timez Re:visit tour 2025」についても触れる。各地ではファンからの手紙が数多く届き、「『Aqua Timezが解散したときに結婚して、今日は娘を旦那に預けて友達とライブに行きます』みたいなことが書いてあると、本当に感慨深いなと思います」と喜びをにじませた。太志にとって手紙は「ファンからの気持ちを受け取る大切なツール」とのことで、「中には、学生みたいにシールをいっぱい貼って手紙をくれる方もいて。今ってそういう手間をかけなくても、いろんなことができちゃう時代じゃないですか。読みながらも『シールはこれにしたんだ』とか思ってて(笑)。そういう一手間がうれしいですよね」と手紙ならではの魅力を述べた。
最後に太志は「Aqua Timez再結成という出来事の中で、詩写真集を出せるチャンスをもらえたことが本当にうれしいんです」と「同じ窓から見た違う月」発売の感謝を告げ、「Aqua Timezのボーカルとして詩写真集を出せることに、僕自身も意味があると思ってるし、たぶん解散して悲しい思いをさせてしまった方たちも、喜んでくれてるんじゃないかなって。今年出すことに、本当に意味があったなと思ってます」とファンへの思いを伝えた。
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Aqua Timez「Aqua Timez 太志 詩写真集 同じ窓から見た違う月」
[書籍] 2025年8月22日発売
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