Laura day romanceがアルバムの世界を円環させた初ホール公演、満員の会場で示した最新のローラズ

1

161

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 16 131
  • 14 シェア

Laura day romanceのワンマンライブ「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」の東京公演が4月29日に東京国際フォーラム ホールCで行われた。

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)

大きなサイズで見る(全11件)

今年2月に、2部作のアルバムの前編にあたる作品「合歓る - walls」をリリースし、高い評価を得ているLaura day romance。アルバムともリンクしたタイトルが冠されたこの公演は、大阪・大阪城音楽堂と東京国際フォーラム ホールCにて行われた。東京国際フォーラム ホールCでのライブはローラズにとって初のホール公演ながら、チケットは完売。およそ1500人のオーディエンスの前で、約2時間にわたってじっくりパフォーマンスが繰り広げられた。

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)[拡大]

開演時刻を迎えるとステージが暗闇に包まれ、街行く人の足音や電車の走行音のようなSEが流れ出す。そして鈴木迅(G)と礒本雄太(Dr)がバンドメンバーとともに姿を現し、やや遅れて井上花月(Vo)が。Laura day romanceは観客の不意を突くようにいきなり今回のライブのために書き下ろした楽曲「不思議の壁」を披露し、ゆったりとライブの幕を開ける。そして「mr.ambulance driver | ミスターアンビュランスドライバー」を軽快に続け、心地よいアンサンブルを響かせていく。フリルの付いた白を基調とした衣装に身を包んだ井上は、時に体を揺らしながら軽やかな歌声を届けた。続けて「透明」「sweet vertigo」と、ポップさとシリアスさを併せ持つ楽曲が披露され、より深いローラズの世界へと観客は引きずり込まれていった。

井上花月(Vo)(撮影:小杉歩)

井上花月(Vo)(撮影:小杉歩)[拡大]

ホール会場ならではの多彩な照明演出も見どころの1つとなったこの日のライブ。「Amber blue | アンバーブルー」ではステージ後方の幕が真っ赤に染まる一方で、舞台上には青いライトがドット模様を作り出し、独特なサイケデリアが醸し出された。また、たびたびステージ前方からメンバーに光が当てられ、背後の幕にそれぞれのシルエットが大きく映し出された。

鈴木迅(G)(撮影:小杉歩)

鈴木迅(G)(撮影:小杉歩)[拡大]

礒本雄太(Dr)(撮影:小杉歩)

礒本雄太(Dr)(撮影:小杉歩)[拡大]

その後も「ether | 満ちる部屋」「転校生 | a new life!」「waltz | ワルツ」など、最新アルバムの楽曲と過去曲とを織り混ぜながら披露し、新たな物語を編み込んでいくLaura day romance。「brighter brighter」では井上が力強く伸びやかな歌声をこだまさせ、歌詞と呼応するようにステージが眩い光に包まれた。スモーク漂う幻想的な空間で「subtle scent | 微香性」を演奏したのを皮切りに、ローラズは「合歓る - walls」終盤の楽曲を収録順に演奏。アルバムの最後を飾る「渚で会いましょう | on the beach」まで、「合歓る - walls」の世界をじっくり届けていく。そしてラストにローラズは、アルバムの世界を円環させるかのように、「合歓る - walls」冒頭の楽曲「5-10-15 I swallowed | 夢みる手前」「Sleeping pills | 眠り薬」をパフォーマンス。深い余韻を残したまま舞台を去っていった。

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)

「Laura day romance oneman live 2025 wonderwall」東京公演の様子。(撮影:小杉歩)[拡大]

アンコールを求める拍手に応えて、Laura day romanceは再びステージに登場。井上の「ありがとうございます。タイトルにちなんでカバーをやりたいと思います」という言葉に続けてOasis「Wonderwall」を演奏する。無骨で乾いたアンサンブルを響かせたかと思えば、続く最新曲「heart」では一転して温く瑞々しいサウンドを鳴らしていく。優しさと繊細さの中に凛とした強さが宿ったような、ローラズならでのポップネスを届け、そのまま最終曲「リグレットベイビーズ」を演奏。近年の楽曲で固めたセットリストで最後までオーディエンスを魅了し、最新のローラズを提示したワンマンの幕を下ろした。

なおLaura day romanceは10月から11月にかけて全国ツアー「Laura day romance tour 2025 a perfect review」を開催。ファンクラブ「只今より、古参」では5月6日までチケットの先行予約を受け付けている。

特集記事

セットリスト

Laura day romance oneman live 2025 wonderwall

01. 不思議の壁
02. mr.ambulance driver | ミスターアンビュランスドライバー
03. 透明
04. sweet vertigo
05. Amber blue | アンバーブルー
06. ether | 満ちる部屋
07. lookback&kicks
08. 転校生 | a new life!
09. waltz | ワルツ
10. Young Life
11. brighter brighter
12. 深呼吸=time machine
13. subtle scent | 微香性
14. プラットフォーム | platform
15. smoking room | 喫煙室
16. 渚で会いましょう | on the beach
17. 5-10-15 I swallowed | 夢みる手前
18. Sleeping pills | 眠り薬  
<アンコール>
19. Wonderwall(オリジナル:Oasis)
20. heart
21. リグレットベイビーズ

公演情報

Laura day romance tour 2025 a perfect review

2025年10月3日(金)北海道 cube garden
2025年10月19日(日)宮城県 darwin
2025年11月2日(日)大阪府 BIGCAT
2025年11月9日(日)福岡県 BEAT STATION
2025年11月16日(日)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2025年11月23日(日・祝)東京都 Zepp Shinjuku(TOKYO)

この記事の画像(全11件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

【ライブレポート / 写真11枚】

Laura day romanceが
アルバムの世界を円環させた初ホール公演
満員の会場で示した最新のローラズ
https://t.co/SPwvSwdLs7 https://t.co/8lZP8tBRK5

コメントを読む(1件)

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 Laura day romance の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。