原因は自分にある。結成4周年の夜に伝えた「愛してるぜ、観測者!」“特別な7月7日”に輝いた温かな涙

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原因は自分にある。が、結成4周年を迎えた昨日7月7日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でファンクラブイベント「ゲンジブ観測所 Presents 私立げんじぶ学園∽天の川学園」を開催した。

「Burn Burn Bomb」を披露する原因は自分にある。(撮影:米山三郎)

「Burn Burn Bomb」を披露する原因は自分にある。(撮影:米山三郎)

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朗読劇の様子。(撮影:米山三郎)

朗読劇の様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

2019年7月7日にBATTLE STREETとしてデビューを発表し、大倉空人、小泉光咲、桜木雅哉、長野凌大、武藤潤、杢代和人、吉澤要人の7人でグループとしての1歩目を踏み出した彼ら。その1カ月後の8月7日にはグループ名を原因は自分にある。に改名し、以降は独自の音楽性と7人の絆、そして「観測者」と呼ばれるファンとの絆を深めるべく精力的な活動を行ってきた。結成記念日にファンクラブイベントが開催されるのは、昨年に続きこれが2回目。都内にある名門高校「私立げんじぶ学園」のとある1日の光景がステージ上で展開された2022年7月7日から1年、今回はその「私立げんじぶ学園」と、違う星のどこかにある「私立天の川学園」、似て非なる2校の物語が描かれた。

朗読劇の様子。左から武藤潤、吉澤要人。(撮影:米山三郎)

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朗読劇の様子。手前から長野凌大、小泉光咲。(撮影:米山三郎)

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開演時刻を迎え、「放課後ギュッと」の学ラン風衣装で観測者の前へ姿を見せた大倉、小泉、桜木、長野、武藤、吉澤の6人は、げんじぶのステージ演出では初となる朗読劇でイベントをスタートさせた。この日は欠席となった杢代のナレーションが誘うストーリーは、武藤の「もし違う星のどこかで、げんじぶにそっくりな7人が、げんじぶにそっくりなグループを作って活動していたら?」という問いかけをきっかけに動き出す。吉澤が「じゃあ見てみよっか。宇宙のどこかにいる、違う僕たちの姿」と続くと、ステージ奥のビジョンに広がっていた星空が歪んで舞台は「私立天の川学園」へ。学園祭の一番の見せ場に登場したのは、げんじぶメンバーにそっくりな7人からなるグループ・北斗七星。同じ「北斗」の名前を持つ7人は順に自己紹介をしていき、“大倉北斗”が「一番明るい星、盛り上げ担当の大倉北斗ちゃん!」と名乗ったのに続き、小泉が「ラーメン最高! ラーメン担当、小泉北斗!」と告げ、桜木が「生まれてから16億年しか経っていない最年少。僕を見て、僕を見て! フレッシュ担当桜木北斗です!」とウィンクを決めると、それぞれと同じパーソナリティを持つ北斗七星メンバーの“キャラ設定”に、さっそく観測者も色とりどりのペンライトを振って盛り上がる。「真面目担当、長野北斗です」という長野の自己紹介に残るメンバーから「絶対真面目じゃないだろ」とツッコミが入ると、最年長の武藤はポケモンマスターになりたいという夢を語りつつ「ギャップ担当、武藤北斗! 君は“北斗”を感じたことがあるか?」と「聖闘士星矢」のセリフをオマージュ。「自撮り担当」杢代北斗の口上を経て、吉澤は「今夜は俺が君の一番星。俺だけを見ててね。エレガント担当、吉澤北斗」と、スタイリッシュに自己紹介を締めくくった。

イベントの様子。(撮影:米山三郎)

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大倉空人と桜木雅哉。(撮影:米山三郎)

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“銀河一のユニット”を自称する北斗七星の存在を知ったげんじぶメンバーが地球に“帰還”すると、吉澤は「これは俺らも負けてられない!」と意気込み、ここで今回のイベントタイトルをコールした。5月にグループのリーダーに就任したばかりの吉澤による司会進行のもと始まったのは、「じぶペディア」と題されたコーナー。これは、Wikipediaに掲載されるかもしれないメンバーの秘密情報を7人それぞれが公開するという趣旨の企画で、メンバーは掲載可否の判断を観測者に仰ぎながら、持ち寄ったとっておきの“ネタ”を披露していく。ペンネーム・フリージュンソン(武藤)が「どこの現場へ行っても『俺のスマホどこですか?』というメンバーが現れる」という“げんじぶあるある”を明かしたのに続き、小泉が「BATTLE STREETになりたてのとき、一番一緒にいたメンバーは空人、和人、光咲である」という事実を明かした際には、大倉が「改名を発表された日も、発表の前に3人でパスタ食べに行ってて。『もし発表の内容が改名だったらどうする?』っていう話をしてたの」という4年前のエピソードを明かす。PN・古今東西の惣菜(大倉)による「空人は雅哉にラーメンをおごってもらったことがある」という告白には長野が「どうでもいいわ!(笑)」とツッコミを入れたが、その長野は企画趣旨を間違え、メンバー全員分の“○×クイズ”を準備してくるという珍プレーでメンバーと観測者を笑わせる。「小泉光咲は(故郷の)仙台が恋しくならないように、『萩の月』を箱買いして常備してある」など、長野が「30分くらいかけて考えた」という偽エピソードはどれも力作ぞろいだったが、ルールを正しく把握していなかったということで観測者の「解釈違い」となり、Wikipedia掲載許可は下りず。同じく「解釈違い」の判断が下ったのは、PN・明日を見るなら自分をもっと見ろ(桜木)が明かした「凌大は最近英語の単語帳をようやく買った」という事実で、「『英単語ターゲット1900』を買いました。ホントに英語勉強してたんだなと思う日がいつか来ます」と胸を張るも「解釈違い」の判定を受けた長野は「見返してやるぜ!」と観測者に“宣戦布告”していた。

別れ際のハンドシェイクを再現する吉澤要人と長野凌大。(撮影:米山三郎)

別れ際のハンドシェイクを再現する吉澤要人と長野凌大。(撮影:米山三郎)[拡大]

電車のドア(武藤潤と小泉光咲)に挟まれた吉澤要人。(撮影:米山三郎)

電車のドア(武藤潤と小泉光咲)に挟まれた吉澤要人。(撮影:米山三郎)[拡大]

PN・木材かずの子(杢代)が「要人は街で歩いていてネズミがいそうな茂みがあると、大きな足音を立てて歩き出す」と“謎行動”を明かした際には、その吉澤が「ネズミにオーラがあるから、道を歩いていると(存在を)感じるんですよ。で、“タンタンタン”ってやると出てくるんですよ」と行動の理由を説明した。そして、PN・アメオトコこと吉澤が「凌大は別れ際、必ず2度振り返ってくれる」というエピソードを明かすと観測者からは「かわいいー!」という声が上がり、吉澤と長野はその“別れ際”をステージ上で再現することに。監督を買って出た大倉は電車のドア役に武藤と小泉、車掌役に桜木をてきぱきと配置し、吉澤と長野の演技をお膳立てしてみせる。奇しくも、駅を舞台にした即興演技を昨年の「げんじぶ学園」でも披露したメンバーたち。2年連続のシチュエーションに観測者の期待感も高まる中、吉澤と長野は息ぴったりのハンドシェイクを交えながら、いつもの“バイバイ”を再現した。残るメンバーのムード演出も余念がなく、テイク1では桜木が元気いっぱいのホームアナウンスで会場を笑わせる。テイク2では武藤が「電車のドアで要人のこと挟んでいい?」と提案。武藤と小泉に挟まれた吉澤を駅員役の桜木が慌てて助けるという、チームワーク抜群のアドリブ芝居で大いに盛り上がると、大倉は「以上、げんじぶ劇場でした!(笑)」とコーナーの幕を下ろした。

泣きマネをする大倉空人(右奥)。(撮影:米山三郎)

泣きマネをする大倉空人(右奥)。(撮影:米山三郎)[拡大]

チャイムの音が響き、ステージは続く「お絵描きワードウルフ」のコーナーへ。これは、6人がお題に沿った絵を順に描いていき、その中から1人だけ違うお題を表現している“人狼“を見つけだすというゲームで、メンバーは自身の画力と推理力を駆使しながら人狼探しに奮闘した。メンバーの画力とテーマの表現方法に個性が現れたこのゲーム、デモンストレーションの第1回戦では“市民”の桜木が東京ドームを描いて「ライブ」というお題を表現し、周囲のメンバーも「わかるわかる!」と力強くうなずく。また、げんじぶの“画伯”と言われている長野が第2回戦で「抽象的にします!」と自信満々にホワイトボードの前に立つと、メンバーからは「全部抽象的だろ!」とツッコミが。市民が「7月7日」、人狼が「願い事」をテーマに絵を描いたこの2回戦では、多くのメンバーが七夕にちなんだイラストを描く中、大倉は大きなハートと7人の棒人間を描いてげんじぶの結成日を表現。武藤から「空人の絵は大事なことだよな」と共感を得ていた。

イベントの様子。(撮影:米山三郎)

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七夕の短冊に「健康」としたためた絵を描いてうまく市民の中に紛れ、人狼の吉澤が勝利した2回戦を経て、最終戦では市民が「犬と猫とミルクにシュガー」、人狼が「Foxy Grape」と、持ち歌2曲を表現することに。再び人狼になった吉澤は「Foxy Grape」のミュージックビデオに登場する自身のソロカットを描き、メンバーと観測者から人狼と見破られてしまう。「人狼が市民のお題を当てられたら人狼の勝利」というルールから、残る5人が描いた絵のテーマ当てに挑戦した吉澤は、小泉が描いたマグカップと武藤が描いたダンスフォーメーションから見事に「犬と猫とミルクにシュガー」を導き出した。吉澤が「結果、俺の大勝利じゃない?」と満足げな笑みを浮かべる中、誰も解読できなかった絵を描いた長野は「わかるでしょ? ジャケ写ですよ!」と自身の絵を解説し、最後まで会場をざわつかせていた。

左から大倉空人、桜木雅哉、武藤潤。(撮影:米山三郎)

左から大倉空人、桜木雅哉、武藤潤。(撮影:米山三郎)[拡大]

「移動教室だー!」とメンバーが一度舞台袖へと姿を消すと、ビジョンには杢代によるグッズ紹介映像「げんじぶショッピング」が映し出され、彼の饒舌かつハイテンションなセールストークに客席からは絶えず笑い声が漏れた。衣装を着替えて再登場した6人は、二度目の朗読劇でステージを再開。一体感のない北斗七星メンバーが学園祭でまとまりのないパフォーマンスをすると、星空は雲に覆われて雨が降り出し、公演が一時中断してしまう。吉澤北斗が「原因は僕たちにあると思う。天の川はファンの気持ちに寄り添うから」と漏らすと、北斗七星メンバーは一様に反省の表情。団結の必要性を痛感した彼らは、大倉北斗の「みんなに晴れた天の川を再現してもらおう!」という提案を受けて客席と向き合い、観測者たちにペンライトを振るように促した。

観測者の力で客席には美しい“天の川”の景色が広がり、ナレーターの杢代は「7つの個性的な星と、それを支えるみんなの力がひとつになった瞬間、雨が止みました」と、天の川学園の1日の物語がハッピーエンドを迎えたことを知らせる。メンバーがげんじぶ学園に戻ってくると、大倉は「僕らも北斗七星より強い絆を見せなきゃね」と意気込み、イベントのクライマックスとなるライブパートをスタートさせた。

全3曲が披露されたライブパートでは、最新シングル「Foxy Grape」の収録曲である「夏の二等辺大三角形」の初パフォーマンスが観測者へと贈られた。武藤による歌い出しのフェイクから大きな歓声が上がったこの曲は、自分以外の2人が結ばれた三角関係の嫉妬と切ない感情を歌い上げるR&B調のナンバー。6人はゆったりとリズムに乗り、主人公の複雑な胸の内を吐露するように情感を込めて曲を歌い上げる。大倉、小泉、武藤がサビで聴かせるファルセットボイスもまた、主人公の張り裂けそうな思いを鮮やかに写し出していた。

「無限シニシズム」のパフォーマンスの様子。(撮影:米山三郎)

「無限シニシズム」のパフォーマンスの様子。(撮影:米山三郎)[拡大]

続く「無限シニシズム」では、時計の秒針のようにぐるぐると回り続けるサーチライトの中に6人の姿が浮かび上がる。意味深な冷笑を浮かべながら曲を歌い踊り、アバンギャルドな世界観を存分に見せつけた彼らがイベントの最後を飾る曲に選んだのは、BATTLE STREET時代の楽曲「Burn Burn Bomb」。まさかの選曲に驚きの歓声が上がると、大倉は「最後はこの曲で盛り上がっていきましょう! 俺たちの懐かしい曲です! このポーズで俺たちのこと撃ってください!」と拳銃のポーズをしながら観客に呼びかけた。パワフルなデジタルサウンドが会場の熱気を高める中、「Burn Burn Bomb Burn Bomb」というサビのフレーズに合わせて6人は観測者を撃ち抜き、盛り上がりは最高潮に。観測者の興奮を受け止めたメンバーは一様にハイテンションなパフォーマンスを見せ、武藤は気合いのにじむ力強いロングトーンで楽曲を締めくくった。

ライブコーナーの様子。(撮影:米山三郎)

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そして最後に、メンバーは観測者へ向けて順番に今の思いを伝える。大倉は「この曲を『エビライ』でやってから、僕たちはすごく変わりましたから。踊っていると感慨深いものがあるし、去年よりも大きな会場で一緒に楽しむことができてよかったなと思います」と「Burn Burn Bomb」への思い入れを語りつつ「来年は“留年”の和人も含めた7人で、素敵なイベントをができたらと思っています」と約束。小泉は「僕らの特別なデビュー日にお越しいただき、ありがとうございます」と改めて感謝を伝え「来年も再来年も続いていけばいいなと思います。みんな留年しないで、皆勤賞を狙っていきましょう」と呼びかける。「4周年を迎えられたことがうれしい」と笑顔を見せた桜木は「振り返ると、この4年間、観測者に支えられることがいっぱいあったので。次の4年は逆に恩返しできるようにしたいです」と約束した。

杢代和人。メンバーはおでこに寄ったシワをしきりに気にしていた。(撮影:米山三郎)

杢代和人。メンバーはおでこに寄ったシワをしきりに気にしていた。(撮影:米山三郎)[拡大]

「こんなに大きな会場でFCイベントができるようになって、恒例化できるようになって。このことは当たり前じゃないなと思います。みんなが応援してくれることが、僕たちが活動できている気持ちの原因です。これからも『来たいな』と思ってもらえるようなライブをしていきたいなと思います」と長野が誓うと、「記念日をここで、皆さんと過ごすことができてうれしいです」と切り出したのは武藤。「メンバーみんなどんどん成長して、進化して、変化してきた気がするけど、変わらないのは仲のよさ……」と話すうちに彼の瞳が涙で潤み始める。自身の思わぬ状況に「違う違う、今は違う!(笑)」と焦りながら「今日のね、イベントで7人の仲のよさと、ええと……いつも支えられてます。ありがとうございます。愛してるぜ、観測者!」と武藤が言葉をつなぐと、長野は4年前の7月7日、メンバーを代表してデビュー発表を担った武藤が見せた涙を振り返り「デビュー発表と同じ状況になってる!」と彼に温かな眼差しを向けていた。

原因は自分にある。と観測者たち。(撮影:米山三郎)

原因は自分にある。と観測者たち。(撮影:米山三郎)[拡大]

そして、最後の挨拶を担った吉澤も「7月7日は僕らにとって特別な日になって。皆さん願い事をする日じゃないですか。でも僕にとっては、何よりも感謝したい1日で。この素敵なメンバー……」と挨拶を進めたところで声を震わせ「ヤバい、俺もなんか来た気がする!(笑)」とひと言。涙をこらえながら「こんなに素敵なグループの一員でいられることが幸せだなと思いますし、皆さんが足を運んでくれたことも幸せですし。お願い事をする前に、感謝を伝えたいと思います」と続けた。すると、今度は桜木が涙を流している様子がカメラに捉えられ、この事態に会場は騒然。「メンバーが泣いてると、もう……。潤くんが泣いたときからヤバくて、僕は今まで泣きすぎてたから我慢してたんですけど……」と涙声で説明する末っ子をメンバーは一様に気遣い、武藤は思わず「俺のせいだ……」と笑みを浮かべる。温かな涙がステージ上で輝いた七夕の一夜の終わりに、吉澤は「皆さんと一緒に素敵な1日を過ごせて、泣くほどうれしいメンバーでございます!」と7人の思いを観測者へと伝えた。

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