赤い公園、LEGO BIG MORLとの対バンで「雨のタクシー」披露

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赤い公園が対バンツアー「http://KOIKI/NAMAIKI/EKOHI-KI.com」の東京公演を11月6日に東京・LIQUIDROOMで開催した。

赤い公園とは?

2010年1月に高校の軽音楽部の先輩後輩だった佐藤千明(Vo)、津野米咲(G)、藤本ひかり(B)、歌川菜穂(Dr)の4人で結成。東京・立川BABELを拠点に活動をスタートさせ、ミニアルバム「透明なのか黒なのか」でメジャーデビューを果たす。しかし津野の体調不良を受け、2012年10月より半年間活動を休止。2013年3月に活動再開を発表したのち、5月に東名阪で復活ツアーを開催し、8月に1stフルアルバム「公園デビュー」を発表した。2014年9月に亀田誠治、蔦谷好位置、嶋津央、蓮沼執太といった豪華プロデューサー陣を招いてメジャー2ndアルバム「猛烈リトミック」をリリース。この作品は「第56回日本レコード大賞」の優秀アルバム賞に選出された。2017年8月にアルバム「熱唱サマー」リリースし、同月に行ったワンマンライブを最後に佐藤が脱退。2018年2月のベストアルバム「赤飯」発売後、5月に新ボーカリストとして石野理子(ex.アイドルネッサンス)が加入。2019年8月に新体制初の音源となる配信シングル「凛々爛々」、10月に5曲入りの新作「消えない - EP」をリリース。2020年5月に現体制初のアルバム「THE PARK」を発表した。10月に津野がこの世を去り、2021年3月の発表で開催することを表明。5月に中野・中野サンプラザホールでラストライブ「赤い公園 THE LAST LIVE『THE PARK』」を行い、約12年の活動を終えた。

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])

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LEGO BIG MORL(撮影:福本和洋[MAETTICO])

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彼女たちはこのツアーで東名阪公演を実施。愛知公演ではSAKANAMON、大阪公演ではtricotと競演した。ツアーファイナルとなった東京公演の先攻はLEGO BIG MORL。スモークが焚かれたステージにヤマモトシンタロウ(B)、タナカヒロキ(G)、アサカワヒロ(Dr)の3人が登場した。ステージ後方から強い光が差す中タナカがギターを奏でるとカナタタケヒロ(Vo, G)が姿を見せ、オーディエンスの歓声を受けながらバンドは「バランス」でライブを開始。カナタの包容力のある歌声とヤマモトのハイトーンボイスのハーモニーが場内に響いた。

LEGO BIG MORL(撮影:福本和洋[MAETTICO])

LEGO BIG MORL(撮影:福本和洋[MAETTICO])[拡大]

MCでタナカは昨年フェスの打ち上げで赤い公園と初対面したにも関わらず、その数カ月後に佐藤千明(Vo / 赤い公園)に会った際に「初めまして」と言われたというエピソードを話して観客の笑いを誘う。また赤い公園のファンだということも語った彼は、LEGO BIG MORLが来年結成10周年を迎えることを説明し「僕らも赤い公園みたいに独自の世界観の音楽でがんばっていきたい」と意気込みを述べた。そしてバンドは壮大なアンサンブルを届けた「Strike a Bell」や、カナタが緩急のある歌声を披露した「Ray」といったナンバーでオーディエンスを釘付けにした。

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])[拡大]

赤い公園は津野米咲(G)による軽やかな鍵盤の音色が響く「交信」でライブをスタートさせた。ファルセット混じりの美しい歌声を届け、オーディエンスから喝采を浴びた佐藤千明(Vo)は「恵比寿LIQUIDROOM、ツアーで一番熱い夜にしたいんですけどどうですか!?」と観客を煽る。そしてバンドは小気味いいアンサンブルを奏でたスピッツ「ハチミツ」のカバー、佐藤が「一番暑い季節の曲!」と声を上げた「サイダー」、フロントの3人がステージを移動しながらのびのびと演奏した「NOW ON AIR」などアップチューンを畳み掛けていった。その後佐藤は「LEGOに捧げたい曲を持ってきたんですが、聴いてもらえますか?」と観客に投げかけ、バンドはLEGO BIG MORL「雨のタクシー」のカバーをしっとりと届けた。

津野米咲(G / 赤い公園)(撮影:福本和洋[MAETTICO])

津野米咲(G / 赤い公園)(撮影:福本和洋[MAETTICO])[拡大]

ライブ終盤では「楽しい」「絶対的な関係」と人気曲が続いたのち、佐藤が「今日の主役の曲」と説明した11月25日発売のシングル曲「KOIKI」へ。彼女はドライブ感のある演奏に豊かな歌声を乗せた。MCでは来年、結成記念日の1月4日に東京・立川BABELでバンドの結成6周年ライブが行われることが発表される。藤本ひかり(B)が「今年5周年だったのにちゃんと祝えてないよね」と話すと、津野は観客に向けて「10周年とか祝いたいから、末永くよろしくお願いします」と思いを伝えた。そしてバンドは本編最後に「ふやける」を熱演し、ステージに轟音を残したままステージを去った。

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])

赤い公園(撮影:福本和洋[MAETTICO])[拡大]

アンコールで津野、藤本、歌川菜穂(Dr)が現れファンクなアンサンブルを奏でると、ミラーボールが場内を照らし出す。そしてアフロのウィッグをかぶった佐藤がニューシングルのカップリング曲である久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」のカバーを歌いながらステージに登場。観客は心地よいビートに体を揺らし、サビでは左右に手を振った。佐藤は「みんなせっかくだから前に出てきたら?」とメンバーを誘い、4人はハンドマイクでステージの前方へ。そして津野は3rdアルバムを制作中であることをファンに報告し、バンドはアルバム収録予定の新曲「黄色い花」を披露することに。4人は同期にあわせてハンドマイクで歌い、途中で定位置に戻るとグルーヴィなバンドサウンドで楽曲を届けた。曲中にはLEGO BIG MORLがステージに登場。タナカは藤本と携帯で自撮りをしたり、アサカワは先ほど佐藤が付けていたアフロウィッグをかぶったりしてステージを盛り上げ、ライブは大団円を迎えた。

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赤い公園 対バンツアー2015「http://KOIKI/NAMAIKI/EKOHI-KI.com/」
2015年11月6日 LIQUIDROOM セットリスト

LEGO BIG MORL

01. バランス
02. Wait?
03. Spark in the end
04. 新曲(タイトル未定)
05. Strike a Bell
06. Hybrid
07. Ray
08. RAINBOW

赤い公園

01. 交信
02. もんだな~NINJA MIX~
03. 急げ
04. ハチミツ(※スピッツカバー)
05. サイダー
06. NOW ON AIR
07. 風が知ってる
08. 雨のタクシー(※LEGO BIG MORLカバー)
09. 楽しい
10. 絶対的な関係
11. KOIKI
12. ふやける
13. LA・LA・LA LOVE SONG(※久保田利伸カバー)
14. 黄色い花

赤い公園「こめさくpresents~もぎもぎカーニバル~復刻版~6歳おめでとう!~」

2016年1月4日(月)東京都 立川BABEL

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