polly、LILI LIMIT、マイヘア“火曜日”彩る熱演

10月6日に東京・新宿LOFTにてホットスタッフが企画するライブイベント「Ruby Tuesday 7」が開催された。

「Ruby Tuesday」はこれからの音楽シーンでの活躍が期待されるニューカマーにフォーカスを当てたイベント。この日はメインステージにpolly、LILI LIMIT、My Hair is Badが、バーステージにヒロネちゃんが登場し、個性あふれるパフォーマンスを繰り広げた。

イベントの1番手を務めたpollyは、オレンジ色の照明の中で「ナイトダイビング」からライブをスタート。バンドの丁寧な演奏と、越雲龍馬（Vo, G）の甘い歌声が場内を包み込んでいく。彼らは越雲によるMCを挟みながら、新曲「Traumerei」、3拍子のリズムが心地いい「ボクの為だけのワルツ」などを静かに届けていった。しかし「アマツブニアカ」でそのムードは一転。曲中にサウンドは速く、鋭くなり、メンバーもステージを激しく動き回りながらプレイ。その後、越雲の弾き語りから始まったラストナンバー「hello goodbye」まで、緩急をつけたパフォーマンスで観客の感情を揺さぶった。

続いてメインステージに登場したのは、メンバー全員が真っ白の衣装を着たLILI LIMIT。彼らはSEからつなげるように打ち込みを取り入れたアップチューン「h.e.w.」で場内をヒートアップさせる。続く「Girls like Chagall」では牧野純平（Vo）がギターを置き、軽やかに舞いながら歌唱。さらにバンドは厚みのあるコーラスが印象的な「in your site」や打ち込みなしのスローチューン「zine line」、疾走感あふれる新曲「festa」など多彩な楽曲群で観客を魅了していく。そして観客のハンドクラップが楽曲を彩った「at good mountain」でステージを締めくくった。

メインステージの転換の時間を使用し、バーステージではヒロネちゃんが2回にわたりパフォーマンス。彼女は「いつも弾き語りを聴かない方にも聴いてもらえたら」とこの日の意気込みを語り、キーボードを弾きながらときにポップに、ときにエモーショナルにキュートなナンバーを届けていく。2回目のステージでは「弾き語りを始めてから生きるのが楽しくなった」と笑顔を見せる一幕も。そして最後に、失恋した知人へ贈ったという「さよならモンスター」を感情たっぷりに歌い上げ、場内を感動的なムードで包んだ。

この日のトリを務めたのはMy Hair is Bad。椎木知仁（G, Vo）はギターを奏でながら語り始め、1曲目「ドラマみたいだ」へとなだれ込む。山本大樹（B, Cho）、山田淳（Dr）が支える力強いサウンドに、韻を踏んだ歌詞を乗せて届けていく彼ら。椎木は曲間のMCでは「今は今しかない」「自分の頭で考えて聴いていってください」と叫ぶように思いをぶちまけ、それにつられるように3人の演奏も熱を帯びていく。「フロムナウオン」では椎木によるアドリブのポエトリーリーディングが炸裂。彼の発する強い言葉と、感情を吐き出すような3人の演奏に観客はじっとに耳を傾けた。最後に彼らは「真赤」「優しさの行方」をプレイ。3人はさらに激しく動き回り、全身で楽曲を届けてステージを去った。アンコールでバンドは登場するなりショートチューン「エゴイスト」を叩き込み、衝撃的な余韻を残したままこの日のイベントを締めくくった。

なお次回の「Ruby Tuesday」は12月1日に新宿LOFTにて開催されることが決定している。