SPYAIR富士急1万人野外ライブ大成功、12月には初のアリーナツアー

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昨日8月8日、SPYAIRが山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストにてワンマンライブ「JUST LIKE THIS 2015」を開催した。

「JUST LIKE THIS 2015」の様子。

「JUST LIKE THIS 2015」の様子。

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このライブには全国各地から、約1万人のファンが集結。天候にも恵まれ、約2時間半にわたるステージを存分に楽しんでいた。

オープニングでは、大型ビジョンにメンバーそれぞれの名前が映し出される中でKENTA(Dr)、MOMIKEN(B)、UZ(G, Programming)の3人がステージに登場。IKE(Vo)が会場後方から姿を現し、客席中央のサブステージに立って「行こうぜ富士急!」と絶叫すると「サムライハート(Some Like It Hot!!)」が始まった。IKEは歌いながらメインステージへ移動し、ファンはタオルを振り回しながら笑顔で彼を迎える。

IKE(Vo)

IKE(Vo)[拡大]

1万人のオーディエンスが拳を上げた「現状ディストラクション」、KENTAのドラムとMOMIKENのベースが富士急の地面を揺らした「Rock'n Roll」と、序盤から強力なナンバーが次々と繰り出される。IKEは「後ろのほうまで音届いてますか? みんなの声も僕らに届いています!」と叫ぶ。「Last Moment」ではイントロをスローテンポにした、ドラマチックなアレンジでファンを沸かせた。

「今日は特別な曲をいろいろ持ってきています。新しい曲や古い曲、まだ一度もライブでやったことがない曲も」というIKEのMCに、客席からはどよめきが起こる。続いて演奏されたのは、その「一度もライブでやったことがない曲」だという「Blowing」。ラテンのテイストを取り入れたサウンドが会場に響き渡る。「LINK IT ALL」で4人は集まったオーディエンスに思いを届けるように、優しくも力強い音を奏でた。

UZ(G, Programming)

UZ(G, Programming)[拡大]

「今日見てるこの景色は今までやったどの野外ライブよりも最高です! 10年やって、やっとこの場所に来れました」と語ったIKEは、SPYAIRの初ライブが野外だったことをメンバーたちと振り返る。結成以降は名古屋でのストリートライブを中心に活動していた彼らは、当時の様子を懐かしそうにしばし語り合った。そんなひとときのあと、UZが「野外でも一番たくさんやった曲」と紹介した「To」へ。UZはアコースティックギターを鳴らし、IKEはシンプルで温かい演奏に乗せて伸びやかな声を聴かせた。

ここで4人はアコースティックセットが用意されたサブステージへと移動。メンバーそれぞれがボーカルをとった「My Friend」を披露すると、KENTAとMOMIKENが先にメインステージへと戻る。残ったIKEとUZは名古屋でのストリートライブ時代を改めて振り返った。「俺たちが名古屋駅前で演奏しててもみんな無視して素通りして。車に戻ってから『もう俺らダメじゃね?』って心折れたもんね」とUZが語ると、IKEは「でも、そんな厳しい状況でやってきて、そしてこの1万人に辿り着いたならOKだね」と笑顔を見せた。UZの「10年は無駄じゃなかったね。この10年は美しい日々だった!(笑)」という言葉に続き、2人だけで「BEAUTIFUL DAYS」をしっとりと演奏した。

MOMIKEN(B)

MOMIKEN(B)[拡大]

「JUST ONE LIFE」演奏時のIKE(Vo)とUZ(G, Programming)。

「JUST ONE LIFE」演奏時のIKE(Vo)とUZ(G, Programming)。[拡大]

MOMIKENとKENTAがメインステージでベースとドラムのソロ合戦を展開したあとは「JUST ONE LIFE」へ。この曲ではサングラスと革ジャン姿のIKEとUZを乗せたオープンカーがゆっくりとステージ前を行き来し、オーディエンスは大歓声を送っていた。2人がステージに戻ると、「0 GAME」「Supersonic」「ROCKIN' OUT」とキラーチューンを立て続けに披露。IKEの煽りに応え、1万人がジャンプを繰り返す。「OVERLOAD」のイントロではステージ前方で花火が上がり、会場をさらに盛り上げた。

本編終盤では最新シングル曲「ファイアスターター」も演奏し、「ジャパニケーション」ではUZとMOMIKENがステージ左右の花道へ、IKEがサブステージへ走り出てオーディエンスをさらに煽る。ラストナンバーに入る前、IKEは「今回の『JUST LIKE THIS』は終わります。だけどこんなヤバいものが見れるなら、2016年、17年、18年と、ずっとやっていくべきだよね!? また真夏の真ん中にみんなで遊びましょうよ!」と、この大型野外ライブを継続していく意志を明かし、1万人を狂喜させる。最後にIKEは「一歩ずつ、みんなといろいろなことを確かめながら進んでいきたい。そうすればこのバンドは続いていくと思うから。俺はこのバンドを大きくするよりも、カッコよくするよりも、続けていくことを目指します」と宣言し、そんな思いを届けるように最後の曲「JUST LIKE THIS 2015」を熱唱した。

KENTA(Dr)

KENTA(Dr)[拡大]

アンコールの声に応え、グッズのTシャツに身を包んだ4人が再びステージへ戻った。KENTAは「本編終わるの早くね?(笑)」と、あっという間にライブが終わってしまったことを残念がりつつも「すごい景色を見せてくれてありがとうございます!」と観客に感謝を述べた。ここでIKEから重大発表として、12月に愛知・日本ガイシホールと埼玉・さいたまスーパーアリーナで初のアリーナツアーを行うことが明かされ、オーディエンスを大興奮に導いた。

アンコールで披露されたのは「GLORY」と「SINGING」。「SINGING」では1万人が腕を突き上げながら、メンバー4人への感謝を伝えるように大合唱を繰り返した。演奏が終わると会場後方からは多数の花火が打ち上がり、ライブの大成功を祝福する。笑顔で花火を見上げていた4人はステージ前方で手をつなぎ、生声で「ありがとうございました!」と挨拶し、ステージを去っていった。

ライブ中に発表されたアリーナツアーのチケットは、公式モバイルサイト「AIR-GATE」にて8月16日まで先行予約受付を実施している。一般発売は10月24日に開始される予定。

(撮影:鳥居洋介 / 中島未来)

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SPYAIR「JUST LIKE THIS 2015」
2015年8月8日 富士急ハイランドコニファーフォレスト セットリスト

01. サムライハート(Some Like It Hot!!)
02. 現状ディストラクション
03. Rock'n Roll
04. WENDY ~It's You~
05. OVER
06. Last Moment
07. Blowing
08. サクラミツツキ
09. LINK IT ALL
10. To
11. My Friend(acoustic ver.)
12. BEAUTIFUL DAYS(acoustic ver.)
13. JUST ONE LIFE
14. 0 GAME
15. Supersonic
16. ROCKIN' OUT
17. I want a place
18. OVERLOAD
19. ファイアスターター
20. ジャパニケーション
21. イマジネーション
22. JUST LIKE THIS 2015
<アンコール>
23. GLORY
24. SINGING

SPYAIR 2大アリーナツアー

2015年12月13日(日)愛知県 日本ガイシホール
2015年12月22日(火)埼玉県 さいたまスーパーアリーナ

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