高畑充希が実写「秒速5センチメートル」で篠原明里に、新海誠「泣きながら観ていました」

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高畑充希が、松村北斗SixTONES)の主演映画「秒速5センチメートル」でヒロイン篠原明里を演じることが明らかに。明里の姿を写したティザービジュアル第4弾が到着した。

実写映画「秒速5センチメートル」ティザービジュアル第4弾。高畑充希演じるヒロイン・篠原明里がデザインされた

実写映画「秒速5センチメートル」ティザービジュアル第4弾。高畑充希演じるヒロイン・篠原明里がデザインされた

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プロフィール

新海誠が手がけた2007年公開の同名アニメーション奥山由之が実写化した本作では、主人公・遠野貴樹(とおのたかき)の18年間にわたる“人生の旅”がつづられる。松村が貴樹に扮し、貴樹の幼少期役で上田悠斗、貴樹が小学生の頃に出会った転校生・篠原明里の幼少期役で白山乃愛がキャストに名を連ねた。

実写映画「秒速5センチメートル」より、高畑充希演じるヒロイン・篠原明里

実写映画「秒速5センチメートル」より、高畑充希演じるヒロイン・篠原明里[拡大]

ともに過ごすうちに心を通わせた幼少期の貴樹と明里は、「来年も、一緒に桜見れるといいね」と言葉を交わし、ずっと一緒に過ごしていけると信じていた。しかし親の転勤を機に離ればなれになり、中学生での再会時にある約束をして以降、それぞれの道を歩み続ける。

高畑が演じたのは、東京・新宿の書店で働く大人になった明里。彼女は「お話をいただいた時は、本当に?! 私ですか???と、不安だらけでした。なぜなら、新海さんのアニメの中に居る明里さんは、動く度花びらが舞うような、『素敵な女性、という概念』みたいな存在だったので」と明かし、「ですが、いただいた台本を開くと、そこには『概念』じゃなくて『人間』が居て、私が見させてもらっていた明里さんは、貴樹の目を通した明里さんだったのかなぁ、と。少しだけ明里さんを身近に感じることが出来ました」と振り返る。そして「今回あの新海さんの世界観を実写に落とし込んだスタッフさん達が、本当に凄くって! 何より、10年以上前から写真で一緒にお仕事してきた同級生の奥山監督の、1本目の商業長編作品に参加出来て、幸せな気持ちです」と伝えた。

また新海は「映画を観始めて、最初はなんだか居心地が悪かったのです。不完全で未熟なバトンを若い作り手たちに渡してしまったような気持ちでした。しかし途中から映像に呑まれ始め、最後には自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました」と述べ、「原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました」と語った。2人のコメント全文は後述の通り。

秒速5センチメートル」は10月10日より全国ロードショー。「愛に乱暴」「BISHU ~世界でいちばん優しい服~」の鈴木史子が脚本を執筆した。

高畑充希 コメント

正直、お話をいただいた時は、本当に?! 私ですか???と、不安だらけでした。
なぜなら、新海さんのアニメの中に居る明里さんは、動く度花びらが舞うような、「素敵な女性、という概念」みたいな存在だったので。私にとって。
ですが、いただいた台本を開くと、そこには「概念」じゃなくて「人間」が居て、私が見させてもらっていた明里さんは、貴樹の目を通した明里さんだったのかなぁ、と。少しだけ明里さんを身近に感じることが出来ました。
今回あの新海さんの世界観を実写に落とし込んだスタッフさん達が、本当に凄くって!
何より、10年以上前から写真で一緒にお仕事してきた同級生の奥山監督の、1本目の商業長編作品に参加出来て、幸せな気持ちです。

新海誠 コメント

映画を観始めて、最初はなんだか居心地が悪かったのです。
不完全で未熟なバトンを若い作り手たちに渡してしまったような気持ちでした。
しかし途中から映像に呑まれ始め、最後には自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました。
原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました。
あらためて、「秒速5センチメートル」は奇妙な物語です。たいしたドラマツルギーもなく、胸のすく活劇もなく、ヒーローも悪役もいない。皆が理由もなく傷つき、傷つけられ、いつもなにかが満たされずにいる。
でも20年前は、その「なにもなさ」が私たち自身の姿であり生活であり、それを掬いあげるようなアニメーション映画を作ろうと思っていたのです。
アニメーション版がその目標に届いていたかは心許ないのですが、今回の実写映画では当時のその不器用な種が、青さも含んだままに見事な結実となっていました。
「秒速5センチメートル」を作っておいて良かったと、(ほとんど初めて)心から思えました。
奥山組の皆さん、本当にありがとうございました。

映画作品情報

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©2025「秒速5センチメートル」製作委員会

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真珠 @mieko__0606

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