ダルデンヌ兄弟の監督作「そして彼女たちは」3月に公開決定、カンヌ映画祭で2冠

ジャン＝ピエール・ダルデンヌとリュック・ダルデンヌの監督作「Young Mothers（英題）」が、「そして彼女たちは」の邦題で3月27日に公開されるとわかった。配給はビターズ・エンドが担う。

第78回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門の脚本賞とエキュメニカル賞の2冠を達成した同作は、若くして妊娠した女性を支援する施設で暮らす少女5人の群像劇。彼女たちは頼る人を持たず、貧困や暴力などさまざまな問題を抱えていた。劇中では、なるべき家族像を見出せないまま母になる少女たちの戸惑い、悩み、苦しみが映し出され、押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても歩むべき道を選び取っていく姿がつづられる。

キャストに名を連ねたのは、バベット・ファーベーク、エルサ・ホーベン、ジャナイナ・ハロイ＝フォーカン、ルシー・ラリュエル、サミア・ヒルミ。あわせて解禁されたポスタービジュアルには、願いを込めるように赤ちゃんを抱える少女の姿に「愛され方は知らない。でも、愛することはきっとできる」といったコピーが添えられた。

「そして彼女たちは」は、東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。なお同作は、第98回アカデミー賞の国際長編映画賞ベルギー代表にも選ばれている。