映画「
本作では大正時代を舞台に、実在した女優・長谷川泰子、詩人・中原中也、評論家・小林秀雄による壮絶な愛と青春が描かれる。広瀬すずが2人の男に愛される泰子、木戸大聖が中也、岡田将生が小林に扮した。
公開を迎えた心境を聞かれた広瀬は「受け取り方もそれぞれ違うと思うので皆さんの感想を聞きたいです」「当時は無我夢中で撮影していました。今作品を観て、こんなシーンがあったなと記憶をたどるようでした」と語る。
今回はさまざまなお題でトークを展開。夢中になりすぎたり感情的になってしまった、青い春ならぬ“赤い春“のエピソードを尋ねられると、根岸は「赤い春というと、カイドウの花が頭に浮かびます。劇中にはカイドウの花が出てくるのですが、いつ咲くのか1年ぐらい前から計算していました。でも撮影をした一昨年は春がすごく早く来てしまって、下見に行ったらもう満開で焦りました。(ロケ地の)お寺とも撮影交渉をしたのですが、なかなか難しくてキリキリしました(笑)」と裏話を披露する。
キタニは「高校生のときにバンドをやっていて、それが僕の青春です。ただワンマンで厳しかったせいか、安定したメンバーとやれず……それで今こうして(1人で)やっている次第です(笑)」とコメント。岡田も高校3年生のときに軽音楽部の部員たちとバンドを組んだという話をし「音楽をやったことがなかったんですが、なぜかメンバーになったんです。当日ギリギリまでドラムを無我夢中で練習したんですが、ライブが始まって1曲目で足がつってしまってたたけなくなり、悲しくなったという思い出があります」と述べて会場の笑いを誘う。
広瀬は16歳でドラマに初主演した際、プロデューサーと毎日2、3時間演技の打ち合わせをしていたことを振り返りつつ「バレンタインの日に急に1人にされて。1人でがんばれというメッセージだったそうなんですが、私は『何?』と思って大喧嘩になってしまった記憶があります(笑)。ちなみに赤いブレザーを着ている役でした」としっかり“赤い春”のオチを付ける。木戸は「最近またゲームにハマり出して、ボイスチャットをオンにしてオンラインゲームをやっています。この間たまたま小学生と一緒にやることになったんですが、最初は(歳上の)お兄さんとして扱われていたものの、ぼくのせいでゲームオーバーになったときにめちゃくちゃ怒られて。僕が人を感情的にさせてしまいました」と笑った。
続いて「自分と似ている役は?」という質問が飛ぶと、広瀬以外は「小林」と回答。根岸は「泰子と中也にはついていけないところがありますね。僕は東京生まれですが、同じく小林には東京生まれらしさがある。泰子と中也はそれぞれ広島と山口で、中国地方から来ているから小林とはちょっと雰囲気が違う。そういったものも映画に出ていると思います」と言い、木戸は「俯瞰でものを見ることが多いので、近いのは小林だと感じました。ダンスホールのシーンでも小林は1人になって、泰子と中也を見ていますしね」と説明する。広瀬は「中也の動物的な本能のほうが自分に近いだろうなと思いました。(木戸が演じた中也は)楽しいことがあると、それが表に全部出ている。ちゃんとウキウキしている人なので」と答えた。
「青春を一緒に過ごしたいキャラは?」というテーマでは、広瀬が悩みながら「誰でも嫌だ!」と声を上げて観客を笑わせる。泰子を挙げた広瀬が「なかなか泰子のような人には出会えなくないですか?」と言うと、同じく泰子を選んだキタニは「僕も絶対に嫌なんですが、この人とうまく付き合うことができたらデカい人物になれる気がする」と理由を述べる。広瀬も「友達の友達の友達くらい(の距離感)で見てみたいですね。刺激をもらえそうです」とうなずいた。岡田は「天才2人に挟まれた泰子さんの心には何か渦巻くものがあったと思う。その三角関係に天才ではない私が入って、四角関係にしたら泰子さんを支えてあげられるんじゃないかな」と優しさを見せた。
田中陽造が約40年以上前に執筆した脚本を映像化した「ゆきてかへらぬ」は、全国で上映中。
広瀬すずの映画作品
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