韓国・釜山で10月4日に開幕した第28回釜山国際映画祭。映画「
本作では、歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエを主軸とした男女4人の姿が描かれる。アイナがキリエ、松村がいなくなった恋人を想う夏彦、黒木華が小学校の教員・フミ、広瀬すずが名前も過去も捨てたイッコを演じた。
約5000人が集まった満席の会場に、ブラックフォーマルなドレスとスーツに身を包んだアイナ、松村、岩井が登場した。レッドカーペットでは岩井が自らアイナ、松村を撮影するなど、映画祭を無邪気に楽しむ一幕も。アイナ、松村が国際映画祭に参加するのは今回が初となる。
アイナは「映画という世界がこんなにも広い空間で愛されているんだなと、ひとつひとつにみなさんが熱量をかけて挑んでいるんだなと今日改めて思いました」と感慨深い様子。松村は「自分が歩くような場所ではないと思っていた国際映画祭に、岩井さんの作品で参加できて、きっと死に際に思い出すであろう光景と機会だったなと感じています」と述べる。
岩井は「今までも世界に作品を届けてきましたが、今回は音楽の魅力もあって、いつも以上にこの作品を好きだと言ってくれる方が多いのではと予感しつつ、この作品をたっぷり味わっていただければと思います」と期待を込めた。なお本映画祭のレッドカーペットには日本から宮沢りえや杉咲花も参加。映画祭のプレゼンターをソン・ガンホが務める。
「キリエのうた」は、10月13日より全国でロードショー。なお本作は第28回釜山国際映画祭A Window on Asian Cinema部門にて招待作品として上映され、キャスト・監督が登壇する舞台挨拶もある。
アイナ・ジ・エンド コメント
始まる前は少し緊張していましたが、岩井さんと松村さんとレッドカーペットを歩くと少し強くなれた気がして楽しかったですし、たくさんのお客さんが朗らかに受け入れてくださったことがとても嬉しいです。
海外で上映までしていただけるなんて、夢みたいなことでまだ咀嚼できていないところもあるのですが、楽しんでいただけたらと思います。
映画という世界がこんなにも広い空間で愛されているんだなと、ひとつひとつにみなさんが熱量をかけて挑んでいるんだなと今日改めて思いました。
松村北斗 コメント
自分が歩くような場所ではないと思っていた国際映画祭に、岩井さんの作品で参加できて、きっと死に際に思い出すであろう光景と機会だったなと感じています。
世界の方にどのようにこの作品が伝わっていくのか、ワクワクしながら待っていますし、素敵な届き方をすることを願っています。
海外の方に、岩井さんが「大ファンです」と話かけられている姿を見て、さすが岩井さんだなと思いました。
岩井俊二 コメント
自分の映画のキャリアと同時期に始まった釜山国際映画祭なので、ともに時を経てきた特別な映画祭だと感じています。
今までも世界に作品を届けてきましたが、今回は音楽の魅力もあって、いつも以上にこの作品を好きだと言ってくれる方が多いのではと予感しつつ、この作品をたっぷり味わっていただければと思います。
今日はソン・ガンホさんとファン・ビンビンさんと握手できました。普段スクリーンのなかでしか会えない彼らの手の温もりを肌で感じることができて嬉しかったです。
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韓国・釜山で10月4日に開幕した第28回釜山国際映画祭。映画「キリエのうた」キャスト、監督が本映画祭の開幕式に参加した。
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