映画「
同映画祭のA Window on Asian Cinema部門で招待作品として上映される本作。歌うことでしか“声”を出せない住所不定の路上ミュージシャン・キリエを主軸とした男女4人の姿が描かれる。アイナがキリエ、松村がいなくなった恋人を思う夏彦、黒木華が小学校の教員・フミ、広瀬すずが名前も過去も捨てたイッコを演じた。
約1000人の観客が集まった会場に姿を現したアイナたち。岩井は同映画祭の第1回目に参加したこともあり、「僕が映画を作り続けた年数とほぼ重なるように発展してきた映画祭です。自分の中で兄弟のように、同級生のように感じています。今、改めて新作を持ってきて皆さんに観ていただけるなんて、こんな幸せなことはないと胸が高鳴っています」と喜びをあらわにする。
釜山国際映画祭には初参加となったアイナは「初めての韓国が釜山でとてもうれしいです。人生でこんな経験をさせていただけるなんて思ってもいませんでした」、松村は「個人事になるのですが、韓国に僕のことを応援してくださっている人がいることは知っていました。そういう意味でも楽しみでしたし、岩井俊二監督の名作が新たにひとつ生まれ、それが韓国まで上陸したというのを目の前で見れた興奮と喜びがとても強い韓国訪問となっています。この場にお集まりいただき、カムサハムニダ」と述べる。
広瀬は「韓国は7、8年ぶりで前回来たときは別の映画祭だったのですが、こうして釜山国際映画祭に初めて参加できてとてもうれしく光栄に思っています。このように映画を通してお会いできる機会ができて幸せ。『キリエのうた』が少しでも多くの人に届いてほしいです」と続けた。
また記者会見で作品の内容を尋ねられた岩井は「音楽の映画です。さまざまな出来事が起きるのですが、その合間合間にアイナさんがいろいろな曲を歌いつづっていくような構成になっています。映画でもありながらコンサートでもあるような映画なので、両方楽しんでいただけるとうれしい」とアピールする。
歌を通して伝えたかったメッセージについて質問されたアイナは「今回、映画のために6曲作りました。作る時間がいつも夜中だったので、ギターを片手に、あまり大きな声も出せないのでタオルで口を塞ぎながら作曲していました。キリエは歌でしか声が出せないので、シャウトや悲鳴に近いような高音を出し続けなきゃ誰にも届かないような気がしました。歌がうまいだとか、メロディがきれいだというよりは、魂の叫びや内臓が出てくるほどの感情の極みだとか、そういうところをしっかり乗せたいというのが今回の6曲のモットーでした。そのうちの1つ、岩井さんが歌詞を書いてくれた曲もあります。ひとりぼっちで作ったわけではありません。届いたらうれしいな」と楽曲に込めた思いを語った。
「キリエのうた」は、10月13日より全国でロードショー。
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「 #キリエのうた 」アイナ・ジ・エンド、楽曲に込めた思い語る「魂の叫びを乗せたい」 - 映画ナタリー
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「キリエのうた」は、10月13日より全国でロードショー。
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