塚本晋也の新作「ほかげ」ヴェネツィア国際映画祭に正式出品、新キャストも明らかに

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塚本晋也の監督最新作「ほかげ」が、第80回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に正式出品されることがわかった。同映画祭はイタリア現地時間8月30日から9月9日まで行われる。

「ほかげ」場面写真

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これは同映画祭の記者会見で発表されたもの。塚本、片腕の動かない謎の男を演じた森山未來、戦争孤児役の塚尾桜雅が参加する。上映日は追ってアナウンスされる。

「ほかげ」場面写真

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塚本はこれまでに監督作「六月の蛇」でコントロコレンテ部門(現・オリゾンティ部門)の審査員特別大賞、「KOTOKO」ではオリゾンティ部門の最高賞にあたるオリゾンティ賞に輝き、近年発表した「野火」「斬、」もコンペティション部門への出品を果たした。彼は「ほかげ」の正式出品決定に際して「終戦後の片隅に生きる人々の祈りが、ヴェネチアの皆さんにも届くことを願っています」とメッセージを送る。

居酒屋の女役で主演を務めた趣里は「戦後の日本を舞台にしたこの作品がヴェネチアの皆様の目にどう映るのでしょうか。今からとても楽しみです」、森山は「『ほかげ』が評価され、個人的には初めてのヴェネチア映画祭への参加がこの作品であることを心から嬉しく思います」と心境をつづった。このたび出演が発表された塚尾、復員した若い兵士役の河野宏紀によるコメントは下記の通り。彼らに加えて利重剛大森立嗣もキャストに名を連ねる。

終戦直後が舞台の「ほかげ」は、生き延びた人々が抱える痛みと闇を描く物語。11月25日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。

※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記

塚本晋也 コメント

こうしてまた、最古の映画祭に呼んでいただけること、たいへん光栄に思います。
オリゾンティ部門は、これまで作った何本もの作品が上映された、馴染みのあるセクション。
肩の力を抜いて、楽しく参加させていただきたいと思います。
そして、終戦後の片隅に生きる人々の祈りが、ヴェネチアの皆さんにも届くことを願っています。

趣里 コメント

「ほかげ」がヴェネチアに招待されたというニュース、本当に嬉しく思います。
戦後の日本を舞台にしたこの作品がヴェネチアの皆様の目にどう映るのでしょうか。今からとても楽しみです。

森山未來 コメント

「ほかげ」が評価され、個人的には初めてのヴェネチア映画祭への参加がこの作品であることを心から嬉しく思います。
ヴェネチアの日差しと、島なみの揺らぎを楽しみにしています。

塚尾桜雅 コメント

今回、塚本監督の映画に参加できて本当に嬉しかったです。
趣里さんや未來さん、また凄い俳優さん達とご一緒できてたくさん勉強させて頂きました。
ヴェネチア国際映画祭に参加させて頂くことも嬉しく思います。
緊張もしますが楽しみにしています。

河野宏紀 コメント

この映画の本当の意味での悲しみと痛みと塚本監督の優しさが、世界に届きますように。
本当におめでとうございます。

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(c)2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

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tAk @mifu75

塚本晋也の新作「ほかげ」ヴェネツィア国際映画祭に正式出品、新キャストも明らかに(コメントあり) https://t.co/Azscmmg2r0

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