森山未來、藤竜也、真木よう子、原日出子が共演「大いなる不在」トロント映画祭で上映

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森山未來が主演を務める映画「大いなる不在」が、カナダで行われる第48回トロント国際映画祭のコンペティション部門にあたるプラットフォーム部門でワールドプレミア上映されることが明らかに。森山に加え、キャストの藤竜也原日出子真木よう子、監督の近浦啓のコメントが到着し、海外版ポスタービジュアルが公開された。

「大いなる不在」海外版ポスタービジュアル

「大いなる不在」海外版ポスタービジュアル

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「コンプリシティ/優しい共犯」の近浦が監督を務めた本作は、是枝裕和による「誰も知らない」「海よりもまだ深く」などに携わってきた山崎裕が全編35mmフィルムで撮影した作品。森山が主人公を演じ、その父に藤、妻に真木、物語の重要な鍵となる父の後妻に原が扮した。サウンドミックスデザインを担当したのは「ドライブ・マイ・カー」への参加などで知られる野村みきと大保達哉のユニット・P.A.T Works。糸山晃司が長編映画の劇伴を初めて手がけた。

森山未來

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第48回トロント国際映画祭は現地時間9月7日から17日まで開催。「大いなる不在」はコンペティション部門にノミネートされた10作品の中から選出されるプラットフォーム・アワードに加えて、すべての上映作品から選ばれる観客賞の対象となっている。森山、藤、真木、原が映画祭へ出席する予定だ。

藤竜也

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森山は「ある種の虚構の世界で生きる父にまるで俳優のように寄り添い、やがては世界に溶けていく彼を穏やかに見守る。近浦監督の実体験に着想を得たそんな物語に役者として参画するという、不可思議なレイヤーの海の中で揺れていた北九州での記憶が甦ります。トロントでの上映を経て、多くの方にこの作品を観ていただけることを願っています」と述べ、藤は「『大いなる不在』の試写を見ました。私の魂のどこかにくらった重い衝撃! これは何だろう? 無理に分析したら、大切な何かが行方不明になりそう。この映画は、一人ひとりの見る側と、近浦さんの映画との会話で成り立つのではないかと思った」とつづった。

真木よう子

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原日出子

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また原は「素晴らしい作品に参加できたことを光栄に思います。是非世界の舞台に羽ばたいていって欲しいです」と、真木は「台本を頂き、キャストの名を聞き、恐らくその頃からこの様な名誉を頂く作品だという事を疑う事すら愚かな事だと感じた様に思います。だけど、多くの人には共感させない。お目が高い人だけご覧下さい」とコメント。近浦は「トロント国際映画祭のコンペティションという大きな舞台でこの映画が船出できることをとても嬉しく思います」と語った。なお日本人監督がコンペティション部門に招待されるのは、黒沢清以来、2人目となる。

「大いなる不在」は2024年に日本公開される予定。

森山未來 コメント

この度は「大いなる不在」が評価され、トロント国際映画祭のコンペティション部門という名誉あるセクションに選ばれたことを、心から光栄に思います。ある種の虚構の世界で生きる父にまるで俳優のように寄り添い、やがては世界に溶けていく彼を穏やかに見守る。近浦監督の実体験に着想を得たそんな物語に役者として参画するという、不可思議なレイヤーの海の中で揺れていた北九州での記憶が甦ります。トロントでの上映を経て、多くの方にこの作品を観ていただけることを願っています。

藤竜也 コメント

2022年、年が明けて間もないころ、近浦監督から新作のオファーを頂いた。「Empty House」「コンプリシティ/優しい共犯」に続いて3回目のご指名だった。嬉しかった。光栄なことだと思った。でも、期待に応えられるかどうか心配だった。台本を読んだ。読んだ、読んだ。私が演ずる男が好きになった。物理学を研究して、その分野で名を残したが、うんと普通で、煩悩にまみれた男。純粋ばかのおとこ。私は新幹線のように素早く、この男の中の入りこめたように思います。「大いなる不在」の試写を見ました。私の魂のどこかにくらった重い衝撃! これは何だろう? 無理に分析したら、大切な何かが行方不明になりそう。この映画は、一人ひとりの見る側と、近浦さんの映画との会話で成り立つのではないかと思った。

原日出子 コメント

この度は出演作「大いなる不在」が、栄誉ある映画祭のコンペティションに選出されました。このような素晴らしい作品に出逢えましたこと、心から感謝いたします。そして近浦監督をはじめ映画制作に携わった全ての方たちにお祝い申し上げます。ある種ドキュメンタリーのようなリアリズムと、計算され、完成され尽くした作品作りの中で直美の役を生きた時間は私にとってかけがえのない時間となりました。素晴らしい作品に参加できたことを光栄に思います。是非世界の舞台に羽ばたいていって欲しいです。

真木よう子 コメント

私は、初めて生きている、歩く芸術に目を奪われた。それが森山未來の仕草であった。なんて美しく、気高く、女の私が敗北をくらった、許すまじ森山未來。台本を頂き、キャストの名を聞き、恐らくその頃からこの様な名誉を頂く作品だという事を疑う事すら愚かな事だと感じた様に思います。だけど、多くの人には共感させない。お目が高い人だけご覧下さい。

近浦啓 コメント

この映画は、その名の通り「不在」についての映画です。「ない」何かに向けて目を凝らすことは、その輪郭を形づくる「ある」何かに対して思索を深めることになります。そんな抽象的な考えを具象化し、ミステリー傾向の高いエンタテイメント映画に仕上げたい、という想いでスタートしました。日本が誇る役者の方々、そして、技術者の方々が集まってくれたことにこの場を借りて深く感謝いたします。トロント国際映画祭のコンペティションという大きな舞台でこの映画が船出できることをとても嬉しく思います。いつかきっとこの航海が、日本の劇場に辿り着きますように。心から願っています。

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(c)2023 CREATPS

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Tigerclove @tigerclove

トロント国際映画祭コンペティション部門に選出された映画『大いなる不在』の海外版ポスターをデザインしました。

普段こんなテイストもやっております。 https://t.co/z1v5mmmNQG

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