第76回カンヌ国際映画祭で「
クィア・パルム賞は、カンヌ国際映画祭の独立賞の1つで、コンペティション部門、国際批評家週間、監督週間、ある視点部門に出品されたすべての作品を対象に、LGBTやクィアを扱った映画に与えられるもの。本作が日本映画として初の受賞となった。
審査員長の
ミッチェルの言葉を受け是枝は「僕がこの映画のプロットを手にしたのは4年半ほど前なのですけども、その瞬間からこの主人公2人の少年が抱えている葛藤とどういう風に、それを演じる少年と同じように作り手であるプロデューサー、監督、脚本家がその葛藤と向き合うべきなのか、どうしたら向き合えるのかをとてもとても時間をかけてやってきました」と述懐。また彼は「映画がすべてを語っていると思うので、監督がここでなにかをいうのは、おまけのような、いらない蛇足なのですが本当に、この映画を愛していただいて感謝いたします」と口にした。
「怪物」は、リューベン・オストルンドが審査委員長を務める同映画祭のコンペティション部門に出品されている。授賞式は現地時間5月27日に実施。なお本作は6月2日に全国で公開される。
てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
“出品されたすべての作品を対象に、LGBTやクィアを扱った映画に与えられるもの。本作が日本映画として初の受賞”/是枝裕和監督作「怪物」がカンヌでクィア・パルム賞に輝く、日本映画の受賞は初 - 映画ナタリー https://t.co/nLBgWUi9pR