「どうする家康」松本潤と山田孝之が“同い歳”共演、大森南朋や山田裕貴も参加

2023年放送のNHK大河ドラマ「どうする家康」の出演者発表会見が本日4月15日にリモートで行われ、主演の松本潤と、新たに発表されたキャストが出席した。

松本扮する徳川家康を主人公とした本作。「コンフィデンスマンJP」シリーズの古沢良太が脚本を手がけ、家康の壮絶な半生を新たな視点で描き出す。

今回発表されたのは、天下統一までの道のりをともに歩んでいく仲間“チーム家康”の面々。家臣団のリーダー・酒井忠次役で大森南朋、チーム徳川一の武闘派・本多忠勝役で山田裕貴、クールな貴公子・榊原康政役で杉野遥亮、御曹司の美少年・井伊直政役で板垣李光人、明るく熱い忠義者・鳥居元忠役で音尾琢真、2代将軍である徳川秀忠の母・於愛の方役で広瀬アリス、伊賀出身の服部半蔵 / 正成役で山田孝之、家康がもっとも信頼する家臣・石川数正役で松重豊が出演する。あわせて大久保忠世を小手伸也、平岩親吉を岡部大（ハナコ）、鳥居忠吉をイッセー尾形が演じることも明らかに。杉野、広瀬、岡部は大河ドラマ初出演となる。

松本が「いよいよ始まるなと興奮しています」と期待をあらわにする中、会見は進行。最初に紹介された大森は「前（『龍馬伝』）は幕末だったので、戦国をやりたいなと思っていたところでオファーが。主演は松本くんですし（即決した）」と気合い十分に意気込む。愛知県出身の山田裕貴は地元が舞台になるということで「徳川美術館に行ったこともあるのでご縁を感じます」と喜び、「戦国最強の武将役。アクションだけのドラマではない中で、お芝居でどう表現できるかが課題だなと考えながら、皆さんと楽しんで作っていけたら」と口にした。

初の大河ドラマに挑む杉野が「時代劇ですし、所作など慣れないことも多くて悩んだんですけど、企画書を読んだらワクワクしました。松本さんの顔もどーんと載っていて、キラキラしていて、これに参加できるのはうれしいなと」と明かすと、松本は「杉野くんにキラキラしてると言われるなんて。“貴公子”役ですからね。よりキラキラしていただきたい。期待していますよ！」と声を掛ける。音尾は家康に対する忠誠心を表すため手でハートマークを作りながら「幕末の『天下取るぞ！』という勢いを松本さんと一緒に演じられるのがうれしい」と述べ、広瀬は「顔が濃いのであまり時代劇は縁がないのかなと思っていたんですけど（笑）、ユーモラスなところもあるということで自分に合った役なのかなと今から楽しみです。松本さんとのシーンが多くなるので、頼りきりたいと思います！」と明るく語った。

チーム家康の中で最年少の板垣は「ずっとソワソワしています。裕貴さんと孝之さんは共演経験があるので、お兄さん的な存在として頼っていきたいです」と恐縮。最年長の松重は「（年齢差が）孫ですよ、もう」と嘆き、「共通の話題がないと思うので聞かれたことには答えますけど、皆さんの輪には入っていきませんよ？」とぼやくが、共演者たちから一斉に「入ってきてくださいよ！」と制止され、慕われている様子をうかがわせる。

また山田孝之は演技がかった溌剌とした発声で「忍者のような気がするけど忍者じゃない！ でも忍者っぽい絶妙な（役）。20、30年やってきた僕のテクニックすべてを注ぎ込んで演じようと思います！」と宣言。松本とはプライベートでも交友があり「1983年生まれの同い歳で、デビューも同じ1999年。やっとお芝居で共演できるとは。うれしいですけど、彼のほうがうれしいと思います」と声を弾ませると、松本も「一緒にできると聞いたときは、うれしくて『ありがとう！』と連絡しました。プライベートでも一緒にいるからこそもらえる刺激があると思う。（山田が）現場を掻き回すと思うので、それを楽しめたら」と応えた。

会見では、主演の松本が自ら“食事係”を名乗り出る場面も。「この長丁場で、どれだけおいしいものを皆さんにプレゼントできるか。私のギャラはすべてそこに行きます。スタッフの皆さんも含めて、できる分は全部用意していきます」と表明する松本に、松重は「カレーがいいかな」、広瀬は「揚げ物が好きです」、音尾は「やっぱりジンギスカンですね」とリクエストが。松本は「胃袋をがっつりつかんでおくとチーム感を作りやすいのかなって（笑）。さっき冗談で『殿、腹減りました！』みたいに話していた流れでこうなりました。基本は僕がやりますけど、皆さんも当番制で。おいしいところとか教えてください！」と共演者たちに協力をあおいだ。