アピチャッポンが「MEMORIA」着想語る「夜明けに爆発音を聞いた」

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MEMORIA メモリア」より、監督を務めたアピチャッポン・ウィーラセタクンのインタビューコメントが到着した。

「MEMORIA メモリア」メイキング写真

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南米コロンビアを舞台とした本作の主人公は、自分にしか聞こえない爆発音に悩まされるジェシカ。ティルダ・スウィントンがジェシカを演じ、彼女が病院で出会う考古学者アニエスにジャンヌ・バリバールが扮した。

「MEMORIA メモリア」メイキング写真

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自身が経験した“頭内爆発音症候群”から物語の着想を経たというウィーラセタクンは「まるでビッグバンのようでした。何カ月か、夜明けに“バン”という爆発音を聞いたことが企画誕生のきっかけでした」と振り返り、「主人公のジェシカという人物の根本であり、この体験が彼女の旅のガイドになるのです」と語る。

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アピチャッポン・ウィーラセタクン

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また彼は「この映画はティルダとジャンヌを念頭において書きました」と話し、「ありがたいことにティルダとジャンヌが、彼女らなりの方法でジェシカとアニエスを探索する様子を目の当たりにしました。私はプロかアマチュアかではなく、俳優たちが私や映画にどのくらい時間を提供できるかを気にしています」と述懐。そして「この映画では、リハーサルと調整に長い時間をかけました。すべての俳優たちの内なる憂鬱に惹かれ、それはタイで撮った映画の俳優たちに魅了されたのと同じ道をたどりました」と伝えた。

なお本作の公開を記念し、ウィーラセタクンに密着したドキュメンタリー「A.W.アピチャッポンの素顔」が3月15日より東京・東京都写真美術館でアンコール上映。また彼の監督作4本を上映する「アピチャッポン・イン・ザ・ウッズ2022」が4月9日より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催される予定だ。

「MEMORIA メモリア」は3月4日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開。

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(c)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.

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Tomo Suzuki @tomosuzuki2009

【2022年】アピチャッポン作品上映
3/4(金)〜『MEMORIA メモリア』

3/15(火)〜『A.W. アピチャッポンの素顔』

4/9(土)〜『真昼の不思議な物体』『世紀の光』『ブンミおじさんの森』『光りの墓』
https://t.co/neyDatkB2J https://t.co/AkgGO4dpL9

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