河瀬直美「朝が来る」がアカデミー賞国際長編映画部門の日本代表に決定

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河瀬直美の監督作「朝が来る」が、第93回アカデミー賞国際長編映画賞部門の日本代表作品に決定した。

「朝が来る」

「朝が来る」

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辻村深月の同名小説を原作に、実の子供を持てず養子を迎えた夫婦と、産んだ子供を育てられなかった女性の関わりを描いた本作。一度は子供を持つことをあきらめた夫婦・栗原佐都子と清和を永作博美井浦新、実の子を育てることができなかった少女・片倉ひかりを蒔田彩珠が演じた。

河瀬は「本作品が描く、どんなことがあっても必ず朝は来ると思える希望の光を、日本代表として栄えある米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の枠へ届けられることを誇りに想います」とコメント。「運命的に出逢った本作品『朝が来る』には私が見てきたこの世界の闇と光が存在します」「明けない夜はない! 大切な誰かと一緒に全国の映画館へ、公開中の『朝が来る』に出逢いに来ていただけると幸いです」と述べている。

「朝が来る」は全国で公開中。第93回アカデミー賞の授賞式は日本時間の2021年4月26日に開催される予定だ。

※河瀬直美の瀬は旧字体が正式表記

河瀬直美 コメント

本作品が描く、どんなことがあっても必ず朝は来ると思える希望の光を、日本代表として栄えある米国アカデミー賞国際長編映画賞部門の枠へ届けられることを誇りに想います。撮影中、共に創りあげた俳優陣は、役を「生きる者」としてそこにあり、流す涙や心からの微笑みで嘘のない「本当」を作品に刻みました。映画を創るということは私にとってもうひとつの人生のようで、そこに降りそそぐ光や吹く風に勇気や希望を見いだします。子供のいない高齢の夫婦の元で両親を知らない私は養女として迎えられ、この生を慈しむことを知りました。運命的に出逢った本作品「朝が来る」には私が見てきたこの世界の闇と光が存在します。コロナ禍にあって、皆さんの生活が脅かされ、心が疲弊するとき、本作品に出逢っていただく時間は、少なからず「希望」を感じていただけるものとなりました。世界中の人々がその「希望」の光を持って、誰かに少しでも優しくなれる時間が訪れますように。
明けない夜はない!
大切な誰かと一緒に全国の映画館へ、
公開中の「朝が来る」に出逢いに来ていただけると幸いです。

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(c)2020『朝が来る』Film Partners

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