ピンク映画ベストテンで谷口恒平の「悶絶劇場」が2冠!佐倉絆と櫻井拓也が主演賞

1161

「ピンク映画ベストテン2019」の受賞結果が発表された。

「悶絶劇場 あえぎの群れ」

「悶絶劇場 あえぎの群れ」

大きなサイズで見る(全12件)

ピンク大賞が2019年に第31回で幕を閉じたことを受け、映画監督であり映画雑誌「シネ★マみれ」の編集長である切通理作が立ち上げた「ピンク映画ベストテン」。同賞では一般投票によって優れたピンク映画作品、キャストやスタッフに賞が与えられる。2019年に公開されたピンク映画38本の中から5本以上を鑑賞していることが投票の条件となり、全国から130以上の票が寄せられた。

「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」

「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」[拡大]

「ツンデレ娘 奥手な初体験」

「ツンデレ娘 奥手な初体験」[拡大]

第1回となる今回、1位に輝いたのは谷口恒平が監督と脚本を担当した「悶絶劇場 あえぎの群れ」。愛し合っているもののセックスができないとある夫婦の性事情がいくつもの視点でつづられた。2位には古澤健のピンク映画デビュー作「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」、3位には小関裕次郎が監督を務め、井上淳一が脚本を手がけた「ツンデレ娘 奥手な初体験」がランクインした。

佐倉絆

佐倉絆[拡大]

「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」より、櫻井拓也(左)。

「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」より、櫻井拓也(左)。[拡大]

あべみかこ

あべみかこ[拡大]

監督賞は谷口、脚本賞は「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」などの深澤浩子が獲得。主演女優賞は「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」などの佐倉絆が受賞した。主演男優賞に輝いたのは2019年に31歳で死去した櫻井拓也。「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」などでの演技が高く評価された。また助演女優賞は「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」などの並木塔子、「童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!」などのきみと歩実に決定。助演男優賞には「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」などの安藤ヒロキオが選ばれた。新人女優賞は「ツンデレ娘 奥手な初体験」でピンク映画初出演にして初主演を務めたあべみかこが手にしている。そして技術賞は「牝と淫獣 お尻でクラクラ」のアニメーションを手がけた大場一魅、功労賞は1984年以来100本以上のピンク映画を手がけ、2019年に死去した関根和美が受賞した。

「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」

「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」[拡大]

またこのたび「桃熊賞」と名付けられた賞の創設が明らかに。これは切通をはじめとした映画メディアで活動する6名の審査員によって選ばれたものだ。桃熊賞の1位に輝いたのは高原秀和が監督、宍戸英紀が脚本を担当した「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」。監督賞は「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」の小栗はるひ、脚本賞は「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」の古澤がそれぞれ手にした。主演女優賞は「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」の小倉由菜、主演男優賞は「悶絶劇場 あえぎの群れ」の関幸治に贈られている。そして助演女優賞は「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」の西田カリナ、助演男優賞は「姉妹事件簿 エッチにまる見え」などのダーリン石川が獲得。新人女優賞には「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」の松本菜奈実が選ばれている。

切通は「『ピンク映画ベストテン2019』の一般投票は、ピンク映画を普段から支えているファンの方々自らが選ぶものです。対して『桃熊賞』は、ピンク映画を広い視野で捉え直していく可能性を拓くものになればと考えました。その両輪で、ピンク映画を応援していければと思います」と抱負を語った。

なお5月5日に東京・上野オークラ劇場で行われる予定だった「ピンク映画ベストテン2019」の表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、開催未定となっている。

※高原秀和の高は、はしごだかが正式表記

ピンク映画ベストテン

1位「悶絶劇場 あえぎの群れ」(谷口恒平監督作 / 299点)
2位「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」(古澤健監督作 / 281点)
3位「ツンデレ娘 奥手な初体験」(小関裕次郎監督作 / 245点)
4位「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」(松岡邦彦監督作/ 229点)
5位「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」(竹洞哲也監督作 / 228点)
6位「平成風俗史 あの時もキミはエロかった」(竹洞哲也監督作 / 223点)
7位「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」(小栗はるひ監督作 / 222点)
8位「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」(国沢実 / 183点)
9位「童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!」(塩出太志 / 170点)
10位「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」(竹洞哲也監督作 / 167点)
※1位10点~10位1点で計算

個人賞

監督賞

谷口恒平「悶絶劇場 あえぎの群れ」(15票)

脚本賞

深澤浩子「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」「濡れ絵筆 家庭教師と息子の嫁」(19票)

主演女優賞

佐倉絆「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」「愛憎のうねり 淫乱妻とよばれて」(22票)

助演女優賞

並木塔子「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」「変態怪談 し放題され放題」ほか(19票)
きみと歩実「若妻トライアングル ぎゅっとしめる」「童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!」(12票)

新人女優賞

あべみかこ「ツンデレ娘 奥手な初体験」(21票)

主演男優賞

櫻井拓也「痴漢電車 食い込み夢〈ドリーム〉マッチ」「平成風俗史 あの時もキミはエロかった」「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」ほか(27票)

助演男優賞

安藤ヒロキオ「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」「若妻トライアングル ぎゅっとしめる」「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」ほか(19票)

技術賞

大場一魅「牝と淫獣 お尻でクラクラ」のアニメーション制作(15票)

功労賞

関根和美(22票)

ピンク映画ベストテン2019桃熊賞

作品賞
1位「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」(高原秀和監督作)
2位「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」(松岡邦彦監督作)
3位「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」(古澤健監督作)

個人賞

監督賞

小栗はるひ「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」

脚本賞

古澤健「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」

主演女優賞

小倉由菜「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」

助演女優賞

西田カリナ「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」

新人女優賞

松本菜奈実「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」

主演男優賞

関幸治「悶絶劇場 あえぎの群れ」

助演男優賞

ダーリン石川「密通の宿 悦びに濡れた町」「姉妹事件簿 エッチにまる見え」「ツンデレ娘 奥手な初体験」ほか

技術賞

金碩柱「悶絶劇場 あえぎの群れ」クライマックスの長回し含む撮影

功労賞

櫻井拓也 若手俳優としてピンク映画の一角を支え、活性化し続けたことに対し。「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」などでの演技も高く評価

切通理作 コメント

「ピンク映画ベストテン2019」では、昨年までのピンク大賞にはなかった大きな特徴として、一般投票とは別に、「桃熊賞」を創設することを、ここに発表いたします。
「桃熊賞」は、主に映画を紹介するメディアで活動されてきた方に審査員をお願いしました。オーピー映画、エクセスフィルムのご厚意により、後述するかたがたに、2019年公開のピンク映画を観る機会を作って頂きました。
そこに主宰である私が参加しております。
審査員は、以下のメンバーです。

・阿部嘉昭 評論家、詩人
・金子恭未子 「映画ナタリー」編集部
・切通理作 批評家、本賞主宰
・滝川杏奴 官能小説作家、元にっかつ宣伝部
・寺岡裕治 「キネマ旬報」編集部、映画批評
・柳下毅一郎 映画評論家、翻訳家

「ピンク映画ベストテン2019」の一般投票は、ピンク映画を普段から支えているファンの方々自らが選ぶものです。対して「桃熊賞」は、ピンク映画を広い視野で捉え直していく可能性を拓くものになればと考えました。その両輪で、ピンク映画を応援していければと思います。

この記事の画像(全12件)

関連記事

きみと歩実のほかの記事

リンク

関連商品

(c)OP PICTURES