「ピンク映画ベストテン2019」の受賞結果が発表された。
ピンク大賞が2019年に第31回で幕を閉じたことを受け、映画監督であり映画雑誌「シネ★マみれ」の編集長である
第1回となる今回、1位に輝いたのは
監督賞は谷口、脚本賞は「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」などの
またこのたび「桃熊賞」と名付けられた賞の創設が明らかに。これは切通をはじめとした映画メディアで活動する6名の審査員によって選ばれたものだ。桃熊賞の1位に輝いたのは
切通は「『ピンク映画ベストテン2019』の一般投票は、ピンク映画を普段から支えているファンの方々自らが選ぶものです。対して『桃熊賞』は、ピンク映画を広い視野で捉え直していく可能性を拓くものになればと考えました。その両輪で、ピンク映画を応援していければと思います」と抱負を語った。
なお5月5日に東京・上野オークラ劇場で行われる予定だった「ピンク映画ベストテン2019」の表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、開催未定となっている。
※高原秀和の高は、はしごだかが正式表記
ピンク映画ベストテン
1位「悶絶劇場 あえぎの群れ」(谷口恒平監督作 / 299点)
2位「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」(古澤健監督作 / 281点)
3位「ツンデレ娘 奥手な初体験」(小関裕次郎監督作 / 245点)
4位「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」(
5位「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」(
6位「平成風俗史 あの時もキミはエロかった」(竹洞哲也監督作 / 223点)
7位「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」(小栗はるひ監督作 / 222点)
8位「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」(
9位「童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!」(
10位「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」(竹洞哲也監督作 / 167点)
※1位10点~10位1点で計算
個人賞
監督賞谷口恒平「悶絶劇場 あえぎの群れ」(15票)
脚本賞深澤浩子「ホロ酔いの情事 秘め事は神頼み」「濡れ絵筆 家庭教師と息子の嫁」(19票)
主演女優賞佐倉絆「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」「愛憎のうねり 淫乱妻とよばれて」(22票)
助演女優賞並木塔子「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」「変態怪談 し放題され放題」ほか(19票)
きみと歩実「若妻トライアングル ぎゅっとしめる」「童貞幽霊 あの世の果てでイキまくれ!」(12票)
あべみかこ「ツンデレ娘 奥手な初体験」(21票)
主演男優賞櫻井拓也「痴漢電車 食い込み夢〈ドリーム〉マッチ」「平成風俗史 あの時もキミはエロかった」「発情物語 幼馴染はヤリ盛り」ほか(27票)
助演男優賞安藤ヒロキオ「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」「若妻トライアングル ぎゅっとしめる」「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」ほか(19票)
技術賞大場一魅「牝と淫獣 お尻でクラクラ」のアニメーション制作(15票)
功労賞関根和美(22票)
ピンク映画ベストテン2019桃熊賞
作品賞
1位「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」(高原秀和監督作)
2位「憂なき男たちよ 快楽に浸かるがいい。」(松岡邦彦監督作)
3位「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」(古澤健監督作)
個人賞
監督賞小栗はるひ「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」
脚本賞古澤健「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」
主演女優賞小倉由菜「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」
助演女優賞西田カリナ「バージン協奏曲 それゆけ純白パンツ!」
新人女優賞松本菜奈実「たわわな気持ち 全部やっちゃおう」
主演男優賞関幸治「悶絶劇場 あえぎの群れ」
助演男優賞ダーリン石川「密通の宿 悦びに濡れた町」「姉妹事件簿 エッチにまる見え」「ツンデレ娘 奥手な初体験」ほか
技術賞金碩柱「悶絶劇場 あえぎの群れ」クライマックスの長回し含む撮影
功労賞櫻井拓也 若手俳優としてピンク映画の一角を支え、活性化し続けたことに対し。「濡れた愛情 ふしだらに暖めて」などでの演技も高く評価
切通理作 コメント
「ピンク映画ベストテン2019」では、昨年までのピンク大賞にはなかった大きな特徴として、一般投票とは別に、「桃熊賞」を創設することを、ここに発表いたします。
「桃熊賞」は、主に映画を紹介するメディアで活動されてきた方に審査員をお願いしました。オーピー映画、エクセスフィルムのご厚意により、後述するかたがたに、2019年公開のピンク映画を観る機会を作って頂きました。
そこに主宰である私が参加しております。
審査員は、以下のメンバーです。
・阿部嘉昭 評論家、詩人
・金子恭未子 「映画ナタリー」編集部
・切通理作 批評家、本賞主宰
・滝川杏奴 官能小説作家、元にっかつ宣伝部
・寺岡裕治 「キネマ旬報」編集部、映画批評
・柳下毅一郎 映画評論家、翻訳家
「ピンク映画ベストテン2019」の一般投票は、ピンク映画を普段から支えているファンの方々自らが選ぶものです。対して「桃熊賞」は、ピンク映画を広い視野で捉え直していく可能性を拓くものになればと考えました。その両輪で、ピンク映画を応援していければと思います。
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切通理作 @risaku
映画ナタリーさんで、「ピンク映画ベストテン・桃熊賞」を紹介頂いてます。結果発表がそのままわかります。https://t.co/ZmKojuBauX