山岸逢花、只埜なつみと贈る「バーミリオン」は「熱情みたいなものが伝わってきた」

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バーミリオン」の初日舞台挨拶が昨日12月4日に東京・テアトル新宿で行われ、キャストの山岸逢花、只埜なつみ、安藤ヒロキオ、監督の山内大輔が登壇した。

「バーミリオン」初日舞台挨拶の様子。左から山内大輔、山岸逢花、只埜なつみ、安藤ヒロキオ。

「バーミリオン」初日舞台挨拶の様子。左から山内大輔、山岸逢花、只埜なつみ、安藤ヒロキオ。

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「バーミリオン」 (c)OP PICTURES

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R15+のピンク映画の特集上映「OP PICTURES+フェス2022」にラインナップされた本作は、資産家の娘・綾乃と画家志望の朱美を軸に展開する“百合ジャーロ”。父親に無理やり結婚させられた夫と肉体関係を持たず仮面夫婦として過ごしている綾乃は、学生時代に愛し合っていた朱美との情事が忘れられない。疎遠になっていた2人だったが、朱美が父親の再婚相手として綾乃の前に現れたことから2人の危うい関係は意外な方向へと動き始める。山岸が綾乃、只埜が朱美を演じ、安藤が綾乃の夫・雅之に扮した。

山岸逢花

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只埜なつみ

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山内が「ピンク映画ではあまりこういう系統の作品はない」と語る「バーミリオン」。安藤は「すごかったですね……観ちゃいけない世界で、男が観ていいのか?っていう……」と感想を伝える。劇場で本作を初めて観たという山岸は「映像としてまとまっているものを観ると、熱情みたいなものが強く伝わってきました」と述懐。作中に出てくる絵をすべて手がけた只埜は「自分の絵というより朱美の絵なので、どう描けばいいんだろう?って。朱美の恋心も考えながら、うぅぅって1カ月、悩みながら半狂乱になって描きました」と打ち明ける。また只埜が「今回、“初脱ぎ”ということで、自分の裸がスクリーンにどう映るか不安があったんです。試写で観て、意外ときれいかもしれないと思いました」とはにかむと、山岸はすかさず「めちゃくちゃ、めちゃくちゃきれいでした! 動き1つひとつが素敵で」と声を上げる。それを受けた観客からは大きな拍手が起こり、只埜は笑みをこぼした。

左から山岸逢花、只埜なつみ。

左から山岸逢花、只埜なつみ。[拡大]

撮影を振り返り「必死でしかなかったです。自分が持っているものを全部出し切りました」と話す只埜。「相手が逢花さんで本当によかった。絡みのシーンでもリードしていただいて、すごく助けられました」としみじみと感謝を述べる。対する山岸は「何もしてないです!」と謙遜し、「朱美はクールでちょっとミステリアスな女性。つかめそうで、つかめない。すごくタイプの女性像だったので、すぐに感情移入することができました。(只埜とは)普通の女優さんとは違う感覚で毎回会っちゃうんです」と茶目っ気たっぷりに明かした。

山内大輔

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山内は「登場人物が少ないのでそれぞれのキャラクターに大変なシーンがあった。山岸さんには、絡みのシーンを長回しでやってもらって」と回想。山岸が「演じている側からすると息が続く撮り方なので、長回しで一連で撮れるのは大事。それが伝わっていたらいいですね」と言うと、会場からは大きな拍手が。山内は「女性同士だからこその生々しさが作品に出ていた。2人はキャラクターも“温度”も違うので、変にカットを割らずに長回ししようと思いました」と思い返した。

安藤ヒロキオ

安藤ヒロキオ[拡大]

最後に安藤は「禁断の映画、観ちゃいけないような世界観をいろんな人に観ていただきたいです。リピートしていただけたらうれしいです」と、山内は「12月11日にも舞台挨拶をやります。作品の深い話をできればなと思っています」とアピール。山岸は「偏った愛かもしれないけれど、登場人物たちはまっすぐに愛情を表現していて、それがぶつかり合って共鳴していく素敵な作品です」と本作の魅力に言及し、「いいところがあったと思ったら感想を聞かせてください」と呼びかける。そして只埜は「素敵できれいな作品になっているのではないかなと思います。また11日に舞台挨拶をやるので観に来ていただけたらうれしいです」と語り、イベントの幕を引いた。現在YouTubeでは本作の予告編が公開中だ。

「OP PICTURES+フェス2022」は、12月15日までテアトル新宿で開催される。

※「バーミリオン」はR15+指定作品

OP PICTURES+フェス2022

2022年12月2日(金)~15日(木) 東京都 テアトル新宿

<上映作品>

「かわいいオリカ」
「新橋探偵物語2 ダブルリボルバーラヴ」
「バーミリオン」
「ほんの少し遠く」
「胸騒ぎがする! ~ヒールズ・フォーエバー~」
「さあやとこはる」(R18+版タイトル「誘い濡れ~さあやとこはる~」)
「しゃぼん玉の詩」(R18+版タイトル「股がり天使 火照りの桃源郷」)
「おもてなしのおかえし」(R18+版タイトル「続・股がり天使 旅立ちの朝勃ち」)
「背中合わせのふたり」(R18+版タイトル「挑発デリバリー 誰にも言えない裏メニュー」)
「たすけびと」(R18+版タイトル「若熟女と家出娘 たっぷりハメて」)
「ものの怪病院」(R18+版タイトル「いんらん百物語 喜悦絶叫!」)
※R18+版タイトル未記載のものは現時点でタイトル未発表

<アンコール上映作品>

「新橋探偵物語 駅前サウナの怪人編」(R18+版タイトル「激マブ探偵なな 手淫が炸裂する時」)
「胸騒ぎがする! ~ヒールズ爆誕~」(R18+版タイトル「ぞっこんヒールズ ぬらりと解決!」「まん開ヒールズ 女の魔剣と熟女のアソコ」)

この記事の画像・動画(全10件)

(c)OP PICTURES

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安藤ヒロキオ @AndohHirokio

次は12/8『ものの怪病院』上演です。
上演後舞台挨拶ありますのでぜひ。 https://t.co/xe1h5ZstLk https://t.co/tqhxxqakkK

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