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富田克也の最新作「典座 -TENZO-」カンヌで上映、海外版特報も解禁

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第72回カンヌ国際映画祭にて「典座 -TENZO-」上映前に登壇した富田克也(左)、倉島隆行(中央)、河口智賢(右)。

第72回カンヌ国際映画祭にて「典座 -TENZO-」上映前に登壇した富田克也(左)、倉島隆行(中央)、河口智賢(右)。

典座 -TENZO-」が第72回カンヌ国際映画祭にて5月20日に上映された。

同映画祭批評家週間の特別招待部門に出品された本作は、禅僧の道元が遺した「典座教訓」を軸に、東日本大震災以降の日本における仏教や信仰の意義を探求する映画。「サウダーヂ」「バンコクナイツ」の富田克也が監督を務め、相澤虎之助とともに脚本を手がけた。

上映前には富田、キャストである全国曹洞宗青年会の河口智賢と倉島隆行が登壇。富田は「東日本大震災による津波の被害、そして原発事故によって、日本は大きな危機を迎えました。それ以降、彼ら僧侶たちは皆から必要とされ始めているように感じていると言います」と語り、「今こそ、私たち日本人は変わらなければいけない。加えて、仏教界も変わらなくてはいけないという彼ら僧侶たちの思いを映画に込めました」と続ける。

河口は「カンヌ映画祭とご縁をいただいて本当に心から感謝しています。私たち日本人は8年前に深い悲しみを迎えました。その中で、私たち僧侶ができることはなんなのか、それを日々考えてきました」と述懐。「私たち僧侶も1人の人間です。ときに苦しみ、葛藤しながら日々生活をしています。それでも、いつも人々の心に寄り添う仏教の素晴らしさを伝えたいという思いで、この映画を製作しました」と本作への思いを伝えた。

YouTubeでは海外版特報も公開。ラッパーNORIKIYOの楽曲「1人の人として」をバックに、自殺未遂を繰り返す女性からの電話を受ける河口、東日本大震災の津波で寺も檀家もなくし土木作業員として働く倉島の姿が映し出されていく。

「典座 -TENZO-」は2019年秋に公開予定。フランスでも、2019年秋に150館以上で上映される。

(c)全国曹洞宗青年会

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