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アクションアワードに塚本晋也や福田雄一が出席、作品賞は「精霊の守り人」に

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JAPAN ACTION AWARDS 2019の様子。

JAPAN ACTION AWARDS 2019の様子。

JAPAN ACTION AWARDS 2019が、東京・四谷区民ホールで4月6日に行われた。

今回で7回目を迎えたジャパンアクションアワードは、日本のアクション界におけるトップを決める映画賞。2018年度のベストアクション作品賞最優秀賞には、綾瀬はるか主演のドラマシリーズ「精霊の守り人 最終章」が選ばれた。授賞式には、演出を担当した一色隆司が出席。本作のアクション監督を務めた舟山弘一が2018年11月に心筋炎のため42歳で急逝したことから、一色は「(綾瀬演じる)バルサが暗殺者から“人”に変わっていく過程をセリフだけでなく動きでも見せる、ストーリーのためのアクションを作ってくださいました。この受賞を彼に捧げたいと思います」とスピーチした。同部門で優秀賞に輝いた「斬、」では、本アワード実行委員長の辻井啓伺と舟山が殺陣を担当。登壇した監督の塚本晋也は「様式美的なものよりリアルを求めたので、全体の設定や役に込めた意味をお伝えして、それぞれの役に合った殺陣を作っていただきました」と明かす。

その舟山は、「精霊の守り人 最終章」でベストアクション監督賞最優秀賞に選ばれた。「精霊の守り人」シリーズで3年連続同賞にエントリーされている舟山について、辻井は「もともと『精霊の守り人』は僕に来た仕事で、補助に舟山を入れていたんです。でも途中で彼が何かに取り憑かれたように『僕にやらせてもらえませんか』と言ってきて。こだわりというか、思い入れが僕より強かったんでしょうね」と偲んだ。

ベストアクション男優賞では「散り椿」の岡田准一が最優秀賞に。代理登壇したプロデューサーの臼井真之介は、本アワード常連の岡田について「皆さんご存知の通り動ける方ですが、それに加えて歴史的な知識まで徹底的に調べて参加してくださるので、いいディスカッションをさせてもらいました」と、アクション以外の面でも作品と真摯に向き合う姿勢を賞賛した。また優秀賞の面々からはビデオメッセージが到着。「斬、」の池松壮亮は「またいつか、今度はその場(授賞式)に行けるように。普段運動まったくしないんですけど、ちょっとだけやってみようかなと思います」と控えめに意気込む。「銀魂2 掟は破るためにこそある」の小栗旬は「アクションをガンガンやりたいので、オファー待ってます。皆さんで小栗をアクションヒーローにしてください!」と呼びかけ、「精霊の守り人 最終章」などの吉川晃司は舟山を偲ぶとともに「私もこれから、アクションの仕事もがんばっていきたいです」と南アルプスを背景に撮影した映像で語った。

ベストアクション女優賞最優秀賞は、ドラマ「今日から俺は!!」の清野菜名に決定。授賞式を欠席した清野からは「世界に負けないアクションを日本で作れるように、これからも盛り上げていきたいです」と熱意あふれるメッセージが届いた。また代理でスピーチした監督の福田雄一は「彼女は映画でアクションを披露されることが多かった。今回はたくさんの方に支持していただいたドラマで、日本中の皆様に観ていただけてうれしく思います」と自分のことのように喜んだ。さらに「今日から俺は!!」「銀魂2 掟は破るためにこそある」の橋本環奈と「精霊の守り人 最終章」の綾瀬からはビデオメッセージが。「パンチやキックなど基礎的なところから挑ませていただきました」と語る橋本には、アクション監督の田渕景也が「彼女は自分で(アクションの出来が)いいとわからずやっているので、まだまだすごくなる」と太鼓判。綾瀬は自分の受賞には触れずに「“ふなっち”がいてくれたおかげでこの役を最後までできました。この思い出は一生忘れません」と舟山への大きな感謝を伝えた。

そして本アワードの“花形”であるベストスタントマン賞では、「精霊の守り人 最終章」などに参加した岡本正仁に最優秀賞が贈られる。授賞式では、岡本が「この賞をきっかけにもっと地位を向上して、若い人たちが夢を見られる現場にできれば。スタントマンになりたいなと思われるようになっていきたいです」と熱く語るビデオレターが流された。特別功労賞は、2019年1月に死去した殺陣師の宇仁貫三、巨大ロボットのスーツアクターを勇退して現在は俳優として活動する日下秀昭、「日本特撮党党首」を名乗る鈴木美潮の3名に捧げられた。

授賞式にはプレゼンターとして倉田保昭、谷垣健治、野呂慎治、山口祥行武田梨奈といったアクション界に貢献する面々も出席。谷垣は「僕たちアクション監督は言ってしまえば“同業他社”ですけど、深いところでわかり合えている気がします。どんな現場でも大胆な作業と繊細な作業を両立させながら、みんなギリギリのところでやっています。こうして1年に1度、たまにしか会えなくてもわかり合えているのがうれしい」と、当事者としての本イベントの意義に言及した。最後は実行委員長の辻井が「アクションってこんなに面白いんです。これを一般にもっと広めたい。皆さんの協力なしにスタントマンの将来はないと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします」と述べ、イベントを締めた。

JAPAN ACTION AWARDS 2019 受賞結果

※★印が最優秀賞受賞者・受賞作品

ベストアクション作品賞

「今日から俺は!!」
「銀魂2 掟は破るためにこそある」
「斬、」
★「精霊の守り人 最終章」
「散り椿」

ベストアクション監督賞

園村健介「マンハント
田渕景也「今日から俺は!!」「銀魂2 掟は破るためにこそある」
★舟山弘一「精霊の守り人 最終章」
横山誠牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-
吉田浩之孤狼の血」「ギャングース

ベストアクション男優賞

池松壮亮「斬、」
★岡田准一「散り椿」
小栗旬「銀魂2 掟は破るためにこそある」
吉川晃司「精霊の守り人 最終章」「都庁爆破!」
福士蒼汰BLEACH」「曇天に笑う

ベストアクション女優賞

綾瀬はるか「精霊の守り人 最終章」
杉咲花「BLEACH」
★清野菜名「今日から俺は!!」
橋本環奈「今日から俺は!!」「銀魂2 掟は破るためにこそある」
本田翼「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」

ベストスタントマン賞

荒川真
岩上弘数
大島遥
★岡本正仁
栗田政明
高岩成二
竹内康博
HAYATE
藤井祐伍
矢島一憲

特別功労賞

宇仁貫三
日下秀昭
鈴木美潮

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