2018年8月の下旬、千葉県内の廃校にはやしろとchayのほか、三吉、興信所の調査員・渡辺義雄役の
7月の下旬にクランクインし、新潟や北海道でのロケを経て、この日が撮影の折り返し地点。本格的な映画出演は本作が初めてとなるやしろは「しばらくずっとドッキリだと思ってました」となかなか実感を得られなかったという。普段主戦場とするバラエティ番組とは、間の取り方などの違いで苦戦することもあったと語るが「本番で『ああ……間違えた』と思ってもOKだったこともあったりして、決まったことをやっているけれども、現場のその時々で変わっていく雰囲気がすごく新鮮。面白いなって思いました!」と目を輝かせた。
撮影現場では、やしろが「ダンス、今の感じで大丈夫でしたか?」と矢口に聞きに走る様子も。しかし矢口は、基本的にはやしろに対して明確な指示は出さないという。「『もっと自然にしてほしいから、フリは覚えなくていいよ』って言ってくださるんです。監督は自分がやってほしいことを指示するんじゃなくて、人に合ったアドバイスをしてくださるので、私が『わかりました、自由に動きます!』って言っていいんだという空気を作ってくださるんです」と述べる。これまでのキャリアで出演シーンが一番長い作品ということもあり、「プレッシャーも感じている」と心境を明かしたが「私じゃなきゃできない役、と思って自信を持ってやるようにしています」と前向きに語った。
本作が演技初挑戦となるchayは、ストリートミュージシャンという役柄に親近感が湧いたという。「性格に共感するところが多いです。衣装やヘアメイクは、まさにデビュー前の私そのものでした。クランクインして最初に撮ったのが路上ライブのシーンだったんですが、当時の私を思い出してすごく懐かしいなーと感じました」と思い返す。プールで行われたダンスシーンの撮影では、デッキブラシを持ったカップルの合間にchayが割って入り、ともに踊りだす様子が収められた。地元の小学生たちが歓声を上げながらホースで水をまき散らす中、滑り込むようにフレームに入ったchayは、カメラの前で腰を大きく反らせてギターを弾きながら歌う演技を披露した。
またchayは、劇中で見せる絶叫シーンのために行ったこととして「皆さんが見てる中で叫ぶことがなかなかできなかったので、羞恥心を消してリミッターを外すトレーニングをしてもらいました。監督とスタッフさんが円になって、私がその中心に入るんです。監督がまず『ちゃんぽん食べてえんだよ!』とかくだらないことを叫んで、ほかの人も『あちいんだよ!』とか『おなかすいた!』とかそれぞれ叫んで、最後に私が叫ぶんですよ。そしたらちゃんと叫べるようになってました」と“矢口式絶叫トレーニング”の模様を語った。
やしろとchayは、撮影を通じて三吉ともかなり打ち解けた様子。3人で遊びに行ったこともあると言い、chayは「三吉さんが女優で、やしろさんはお笑い芸人、私が歌手。ジャンルがバラバラなのにすぐに仲良くなれました」と笑う。やしろが「全員行動がバラバラだけど、まとまっているというか。買い物に行ったときも、それぞれ違うお店に行って、電話で『今どこー?』って言って集合する。でも別に嫌じゃないんですよね」と語ると、chayは「相性抜群だよね」と同意した。
「ダンスウィズミー」は2019年夏に全国で公開される。
関連記事
矢口史靖の映画作品
関連商品
リンク
- 「ダンスウィズミー」公式サイト
- 「ダンスウィズミー」超特報
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
koumei65 @koumei65
【制作現場レポート】「ダンスウィズミー」現場レポ、やしろ優が自由に踊りchayは“絶叫トレーニング” - 映画ナタリー https://t.co/jdKGUF9ZPx