映画ナタリー - 最新映画ニュースを日々配信

ゆうばり映画祭グランプリは勃起不全の少年描く“性春”映画

509

西口洸

西口洸

ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018のクロージングセレモニーが本日3月18日に北海道・合宿の宿ひまわりにて開催。オフシアター・コンペティション部門のグランプリに、西口洸の初監督作「ED あるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)」が輝いた。

本作は、母親の裸を見て勃起したことが原因で勃起不全となってしまった少年を描く“性春”映画。大阪芸術大学で機材係として働く23歳の西口は、「まさかグランプリをいただけるとは」と驚きの表情を浮かべながら感謝を伝えた。同部門の審査委員長を務めた瀬々敬久は、本作について「自分たちの住んでいる身近な世界を独特の切り口で描いていた。また、弱者への目配りや優しさが伝わってきたのが好きでした」と講評を行う。

審査員特別賞には西口の後輩となる大阪芸術大学4回生・鳴瀬聖人の「温泉しかばね芸者」が選出。また「キュクロプス」が北海道知事賞と批評家が選ぶシネガーアワードのダブル受賞を果たした。監督は入江悠のもとで助監督を務めていた大庭功睦。審査員に名を連ねる入江は、「忖度じゃないですよ(笑)。公正な審査のもと選びました。おめでとうございます」と祝福した。オフシアター・コンペティション部門の応募総数は456。映画祭には9作品がノミネートされた。

応募総数339本のインターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門では、京都造形大学映画学科を卒業したばかりの辻凪子阪元裕吾による「ぱん。」がグランプリに。発表された瞬間に辻と阪元は雄叫びを上げる。アルバイト先のパン屋をクビになった自身の経験をもとに「ぱん。」を制作した辻は目に涙を浮かべながら「店長、クビにしてくれてありがとう」と述べて笑いを誘い、阪元は「胸がいっぱいです。人に笑っていただきたいという気持ちだけで撮った映画です。今回の上映で劇場を沸かせられたことが本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

受賞結果は下記の通り。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018は明日19日まで開催。なお観客賞となるゆうばりファンタランド大賞は19日に発表される。

オフシアター・コンペティション部門 受賞結果

グランプリ

「ED あるいは(君がもたらす予期せぬ勃起)」(監督:西口洸)

審査員特別賞

「温泉しかばね芸者」(監督:鳴瀬聖人)

北海道知事賞

「キュクロプス」(監督:大庭功睦)

シネガーアワード(批評家賞)

「キュクロプス」(監督:大庭功睦)

インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門 受賞結果

グランプリ

「ぱん。」(監督:阪元裕吾、辻凪子)

優秀芸術賞

「NO LINE」(監督:川中陸)
「父の日」(監督:マット・ジョンズ)
「Black Dog」(監督:ジョシュア・ディーン・タットヒル)

アニメーション企画コンペティション部門 受賞結果

アニメーション企画優秀賞

「ドントクライ」(監督:高嶋友也)

スポンサー特別賞

「アスファルトにも咲き誇る花」(監督:鈴木伸嘉)

映画ナタリーをフォロー