「羊と鋼の森」は、ピアノ調律師を志す青年・外村直樹を主人公とする作品。山崎が外村、
もともと原作小説を読んでいたという久石と辻井は、映画製作陣からのオファーをそろって快諾。2017年夏、コンサートホールにオーケストラを集め、久石自らタクトを振ってレコーディングを行った。この日が初対面となった2人は互いに「お会いできて光栄です」と喜びの気持ちを表し、収録が終わったあとも「本当に楽しかった」と笑顔を見せていたという。
エンディングテーマのタイトルは「The Dream of the Lambs」。楽曲について、久石は「綺麗なだけで終わらないように、映画の奥行を出せるように、シビアなミニマル的な部分とメロディアスな部分の交差する曲を作るように意識しました」と述べ、辻井は「久石さんに楽譜をいただいた時に、どのような気持ちで作曲されたのか想像し、また映画のイメージを自分の中で膨らませて、できる限りのことをしようと思って練習し、本番に挑みました」と振り返っている。YouTubeでは「The Dream of the Lambs」が流れる予告編が公開中だ。
「羊と鋼の森」は6月8日より公開される。
※山崎賢人の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※辻井伸行の辻は1点しんにょうが正式表記
久石譲 コメント
ピアニストはいろいろなピアノに出会わなければならない。ピアノによってタッチがそれぞれすごく違います。調律師は求める音を表現してくれる、本当に大事な存在で、音は出さないけど立派な音楽家だと思います。
そんな調律師を描いた原作を、オファーをいただく前に読ませていただきました。成長譚の美しくてとても良い話。だからこそ、綺麗なだけで終わらないように、映画の奥行を出せるように、シビアなミニマル的な部分とメロディアスな部分の交差する曲を作るように意識しました。
その曲を辻井くんと一緒に作ることができて嬉しく思います。古典的なスタイルをとりつつ、現代的な曲を作ったのですが、見事に弾いてくれました。辻井くんは本当に素晴らしいピアニストで、特にリズム感が凄いです。無駄なものが無いきちんとしたリズム。これを活かしたいと思って指揮をしました。演奏をしていて、とても楽しかったです。辻井くんとはまた是非一緒に演奏させていただきたいですね。
辻井伸行 コメント
オファーをいただく前に原作を点字の本にして読んでいましたが、ピアノをやっている人なら皆さん興味のある話だと思います。曲にもたくさんのイメージがあったり、ピアノには壮大でカッコいいところがあったり、いろいろな面白いことが分かる素晴らしい物語です。そんな映画の演奏を、久石さんとご一緒させていただけたのは本当に光栄でした。久石さんの大ファンで、素晴らしい曲をずっと聴いていたので、本当に嬉しかったです。
久石さんに楽譜をいただいた時に、どのような気持ちで作曲されたのか想像し、また映画のイメージを自分の中で膨らませて、できる限りのことをしようと思って練習し、本番に挑みました。お会いするまでは緊張しましたが、本当にお優しい方で、合わせやすく、またいろいろと勉強させていただきました。この曲は感動的で、美しく、弾いていて本当に楽しかったですし、収録があっという間でした。また是非ご一緒させていただきたいです。
ピアノの調律師さんは僕にとってなくてはならない存在です。ピアニストは演奏するときは一人ですが、調律師さん、観客の皆さんと一緒にコンサートを作り上げていると思っています。
国内外の様々な場所で調律師さんと出会うのですが、いろいろなタイプの調律師さん、そして会場のピアノと出会えるのは楽しいですね。
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- 映画「羊と鋼の森」公式サイト
- 「羊と鋼の森」予告編
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山崎賢人「羊と鋼の森」予告公開、
久石譲×辻井伸行が組んだエンディング曲流れる(コメントあり) - 映画ナタリー https://t.co/dpohBQdcQi