アクタン・アリム・クバト「馬を放つ」キルギスの雄大な自然切り取った予告公開

「あの娘と自転車に乗って」「明りを灯す人」のアクタン・アリム・クバトが監督を務めた「馬を放つ」の予告編が、YouTubeにて公開された。

第67回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で国際アートシネマ連盟賞に輝いた本作。クバトの故郷であるキルギスを舞台に、土地に古くから伝わる伝説を信じて夜な夜な馬を盗んでは野に放つ男“ケンタウロス“の姿が描かれる。クバト本人がケンタウロスに扮した。

予告編は、馬たちが大河を渡るシーンからスタートし、シルクロードの拠点として栄えたキルギスの雄大な自然やそびえ立つ山々が次々に映し出されていく。主人公ケンタウロスが息子に馬の伝説を話して聞かせるさまやケンタウロスの乗馬シーンも収められた。

なお、「西の魔女が死んだ」などで知られる作家の梨木香歩は「村人が馬を操るシーンの全てに目が釘付けになる。文字通りのケンタウロス。天と大地と人が馬によって一体化するような疾走は、民族の魂の叫びのようだ」と語っている。

「馬を放つ」は、3月17日より東京・岩波ホールほか全国にて順次ロードショー。

梨木香歩 コメント

村人が馬を操るシーンの全てに目が釘付けになる。文字通りのケンタウロス。
天と大地と人が馬によって一体化するような疾走は、民族の魂の叫びのようだ。