本日4月14日、第8回
伊丹十三賞は、俳優、エッセイスト、テレビマン、雑誌編集長、映画監督などさまざまな分野で活躍した伊丹十三の遺業を記念して創設された。今回の授賞は、是枝の「みずから独立したシステムをつくり、構想、脚本、キャスティング、演出、編集までを一貫して手放さない、映像作家としての姿勢、その成果」を評価したもの。
贈呈式では、
是枝は「めったに緊張しないんですけど、今日は緊張しています(笑)。やはりそれは、伊丹十三という名前が僕にとって特別大きな意味のある名前だからですね」とコメント。「伊丹さんの『お葬式』という映画が公開されたとき僕は大学生で、舞台挨拶にも駆け付けて劇場で観ました。そのとき、伊丹さんの『新しい日本映画を作る。作品そのものだけではなくて、作り方も含めて新しいムーブメントを起こしていくんだ』という気概を感じたんです。当時の日本映画界には、大学生の自分にとって指針になるような作り手がいなかったんですが、伊丹さんは突破口を開いてくれたと思っています」と述べる。さらに「若い作り手たちと一緒に『分福』という会社を立ち上げ、監督が作りたいものを作っていくことができないかと模索を始めました。そういう志を含めて今回評価していただいたことが何よりうれしいです。これからどういうふうに活動の幅を広げていくのか、何を目指していくのかということはまだ手探りなんですが、今回の受賞が大きな励みになることは間違いありません」と話した。
是枝の監督最新作「
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- 伊丹十三記念館 伊丹十三賞 第8回受賞者(2016年)
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是枝裕和、伊丹十三賞贈呈式にて「伊丹さんは突破口を開いてくれた人」 https://t.co/4qNnpB2LYu https://t.co/Ld4xARNHZm