本日3月23日、「
「レヴェナント:蘇えりし者」は、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務めたサバイバルアドベンチャー。19世紀のアメリカを舞台に、未開の地に取り残されたハンター、ヒュー・グラスの壮絶な復讐劇を描く。ディカプリオは、本作で第88回アカデミー賞主演男優賞を受賞した。
「来日はこれで15回目ぐらいになるかと思うけど、戻ってこれてうれしい」とほほえむディカプリオ。オスカーを獲得できた要因を聞かれると、「自分では分析できないけど、この映画に参加できたこと自体が特別な体験だった。これだけ多くの人々が没入できる作品はそう多くない。永遠に映画史に残る芸術作品になったと思うよ」と述べる。「オスカー像はどこに置いているんですか?」という質問には、「家だよ(笑)。リビングに置いてるんだ。友達が『見せてほしい』と言ってよく家にやってくるよ」と答えた。
受賞によって人生が変わったかと聞かれると、ディカプリオは「アカデミー賞の授賞式はほんの数週間前の出来事だから、まだわからないな。僕としては、何も変わらないことを望んでる。受賞はありがたいことだけど、僕は賞を獲るためにこの仕事をしているわけじゃないんだ。自分がもともと持っていた夢や理想を追求し、最高の映画を作り上げることこそが僕の願いだよ」とコメント。また、「受賞後初の来日ですが、どこか行きたい場所は?」という質問には、「映画のプロモーション以外でも日本には来てるんだけど、一番好きな場所は京都だね」と答え、「桜の季節に来日したのは今回が初めてだから、すごく楽しみにしてる。まだ咲き始めたばかりみたいなんだけどね」と付け加えた。
会見では、「実際にグラスのようにサバイバル生活をしなければいけなくなったとき、3つ選べるとしたら何を持っていきますか?」という質問も。ディカプリオはしばし考え込み、まず「電話だね(笑)」と回答。「それから、充電するためのソーラーパネル。あとは防水仕様のライター。火を起こせるようにね。この映画の撮影は過酷だったけど、当時の未開のアメリカで生きていくということがいかに大変だったか身にしみてわかったよ。自分には耐えられないんじゃないかな」と続ける。「オスカー像は持って行かないんですか?」と問われると、「あれは家に置いておくよ」と笑った。
重傷を負ったグラスを荒野に置き去りにするジョン・フィッツジェラルドを演じたトム・ハーディについて、ディカプリオは「『インセプション』で共演したときから友人になった。あの年代の俳優の中では最高だと思っているから、アレハンドロに彼を起用してくれと頼んだんだ」と絶賛。また、「トムが演じたフィッツジェラルドと僕が演じたグラスは、コインの表裏のようなもの。フィッツジェラルドもグラスも、『生き延びる』という強い意志を持っている点では共通している。フィッツジェラルドは人種差別主義者であり卑劣なところもあるけど、まったく理解できない人間ではないんだ」と話した。
最後にディカプリオは、「この日本が、『レヴェナント:蘇えりし者』の最後のプロモーション地になった。6カ月間プロモーションしてきたけど、今日が本当の意味でのゴール。本当にほっとしていて、この長いプロモーションそのものが映画になりそうだと思うぐらいだよ」と述懐。「アレハンドロとの話し合いや役作りの準備、撮影、そしてプロモーションと、2年ほどかけて取り組んできた。この作品は僕の人生の重要な一部になったよ」と語った。
「レヴェナント:蘇えりし者」は4月22日より東京・TOHOシネマズ 日劇ほか全国でロードショー。
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- 「レヴェナント:蘇えりし者」公式サイト
- 「レヴェナント:蘇えりし者」予告編
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