本日1月18日、映画「
本作は、2012年に上梓された加藤の同名小説を行定が映像化した青春ミステリー。突然の死を遂げたスター俳優・白木蓮吾を中島裕翔、その親友・河田大貴を菅田将暉が演じた。
加藤は「こんなときに限って大雪が降るっていうね(笑)。なのに皆さん足を運んでくださって、本当にうれしい限りでございます」と挨拶。行定はしゃがれた声で「こんなときに限って、風邪を引きました。森進一みたいなので、手短にしゃべります」と述べて笑いを誘う。ドラマや映画になった「ホタルノヒカリ」の原作者であり、映画「ピンクとグレー」にコメントを寄せているひうらは、「自分の(原作の)映画でもこんなの出たことないんですけど」と笑った。
原作の発行部数が40万部を超え映画もヒットしていることについて、加藤は「さっきジムに行ってたんですけど、ジムのトレーナーも観に行ってくれたみたいで。映画館に行ってみたら満員だったみたいですし、原作も読みたいと言ってくれたので、本当にうれしい限り」とコメント。行定は「『62分後の衝撃』と言われてるでしょ。若い子たちが、映画のその瞬間に『これじゃない? これじゃない?』ってざわざわする。映画館の中でそういう一体感が生まれるというのはうれしいですね」と語る。
映画を観たあとに原作を読んだというひうらは、「デビュー作だからか、はじめのうちはぎこちないんですけど、だんだん筆が乗ってくる感じがわかって。書く喜びにあふれてる感じが伝わってきて、『コインロッカー・ベイビーズ』みたいな感じがしたんです」と称賛。加藤は「いやいやいや……勘弁してください」と恐縮する。
マンガの長所を「低予算で作れること」とひうらが語ると、行定が「本当にそうですよね。紙(とペン)さえあればできるし」と同意。加藤は「小説もパソコンだけあればできますからね。(ひうらと自分は)低予算組です」と笑いつつ、「誰でもできるぶん、本当に面白くないと、作品としての価値が出てこないのが苦しいところではあるんですけど」と述べた。
また、加藤は小説の執筆時に映画の構造を参考にすることを明かし、「脚本の構造を分析することにハマった時期があって。たとえば『パルプ・フィクション』を時系列で並べたりしてました。『ピンクとグレー』を書いていたときには『(500)日のサマー』の影響を受けましたね」とコメントした。
作品を作り出すきっかけについて、加藤は「(アイデアが)降ってくるって言うとカッコよすぎるかな(笑)。映画では割愛されてますけど、『ピンクとグレー』では自殺した友達の死体をきれいにするっていうシーンがやりたかったんですよ」と回答。これについて行定が「加藤くんは変態です(笑)」と述べる場面も。
最後に作品を作り上げる上での信念を聞かれた加藤は、「初期衝動と熱量です。どうしてその作品を書きたいと思ったのかという気持ちや理由を覚えておくこと」と説明。行定は「人の話を聞くこと。照明部の一番下のスタッフに聞いたりもします。そういう意味では役者も大切なので、キャスティングも慎重ですね。話を聞ける相手じゃないといけないから」と答えた。
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- 映画「ピンクとグレー」公式サイト
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