ポーランド映画祭2015、イエジー・スコリモフスキが今年も来日&開幕宣言

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本日11月14日より、東京・角川シネマ新宿にてポーランド映画祭2015が開幕。監修を務めたイエジー・スコリモフスキが来日し、開幕宣言と舞台挨拶を行った。

イエジー・スコリモフスキ

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ポーランド映画祭2015に監修として参加したイエジー・スコリモフスキ。

ポーランド映画祭2015に監修として参加したイエジー・スコリモフスキ。[拡大]

同映画祭は、ポーランド映画史に名を刻む新旧20作品を上映するイベント。開催されるのは今年で4度目で、それにあわせてスコリモフスキが来日するのもこれが4回目となる。ステージに上がったスコリモフスキは、「カレンダーに11月の半ば1週間は日本で過ごすと予定を入れておくのが習慣になり、もう何年にもなります。今後もこの時期は日本でのポーランド映画祭のために使えるようにと願っております」と挨拶した。

毎年カレンダーにはポーランド映画祭の時期に印を付けていると話すイエジー・スコリモフスキ。

毎年カレンダーにはポーランド映画祭の時期に印を付けていると話すイエジー・スコリモフスキ。[拡大]

朝早くから会場に駆けつけた観客を見渡し、「ありがたいことに日本で私の映画を愛好してくださる方が増え、『家路の会』という会ができあがっていると伺っております」と顔をほころばせるスコリモフスキ。先に上映されたパヴェウ・パヴリコフスキの「イーダ」については「『イーダ』はオスカーの外国語映画賞を獲った最初のポーランド映画ですが、これが最後の作品ではないと信じております。実は来年の同賞ポーランド代表に選ばれたのは私の『11 Minutes(英題)』という作品です。来年のポーランド映画祭ではぜひこの最新作を観ていただきたいと思っております」と話す。

司会に「『11分間』という作品は、上映時間が11分ということではないですよね?」と聞かれ、笑うイエジー・スコリモフスキ。

司会に「『11分間』という作品は、上映時間が11分ということではないですよね?」と聞かれ、笑うイエジー・スコリモフスキ。[拡大]

司会が「『11 Minutes』という作品は、上映時間が11分ということではないですよね?」と冗談を投げかけると、スコリモフスキはまたも笑顔に。「もちろん上映時間という意味ではありません。ある11分間が登場人物たちの人生に与える意味を描いています。同じシチュエーションを繰り返し映し出す中でさまざまなモチーフが登場しますが、劇的なクライマックスですべてが1つにまとまります」と作品を説明する。そして「これからも映画作りを続けますか?」という質問に対しては「私は1つの作品に集中して創作するタイプの人間です。『11分間』を作り終えたのはつい1カ月前なので、今の私の頭の中は空っぽです。しばらくのあいだは、絵を描くことに集中したいと思っています」と答えた。

ポーランド映画祭2015は本日より11月20日まで、角川シネマ新宿にて開催中。なお11月27日から東京のアンスティチュ・フランセで行われる特集上映「イエジー・スコリモフスキの旅路」でも、スコリモフスキの作品がスクリーンにかけられる。

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