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イベントではスコリモフスキが過去に監督した、叫び声で人を殺す能力を持つ謎の男にまつわるスリラー「
また、主人公が23秒にわたって叫び声を上げるクライマックスシーンに関して、スコリモフスキは「こういう作戦を立てました。夢の部分が3分ほど続くところで(音を)シーンとさせて観客の耳を慣らし、最後にドカンと出すんです」と効果について解説。この叫び声は自身の声を使用したということで、スコリモフスキは「深夜2時のソーホー地区のスタジオであの声を出しました。声を出しているうちに目を剥いていて……。叫び終わって座り込んでいたところ、巡回していた警官が扉をどんどん叩いて入ってきました」と当時の状況を説明し、中原を驚かせていた。
スコリモフスキの作品について、中原が「狂気をはらみ、観る者の感情を掻き立てる」と表現すると、スコリモフスキは「観客は思いがけない終わり方を期待しているから、緊張を高めていくのは当然のこと」と答え、「そういう意味でこの『イレブン・ミニッツ』という作品はそれにもっとも成功したもの」と最新監督作に言及。本作は自身が見た夢からインスピレーションを受けたとのことで、「大変ドラマチックな夢を見ました。むしろゾッとするような夢。目が覚めたとき、これは素晴らしい映画の結末になるんじゃないかと思った」と話し、「映画のラスト5分はできあがっていた。だから残りの80分間を考えればOKだったのです」と続けた。
「イレブン・ミニッツ」は、8月20日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。
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