震災以前の宮城県南三陸町の営みを追う「波伝谷に生きる人びと」公開&トーク

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1985年生まれの監督、我妻和樹が手がけた「波伝谷に生きる人びと」が、8月1日より東京・ポレポレ東中野にて公開される。

「波伝谷に生きる人びと」

「波伝谷に生きる人びと」

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「波伝谷に生きる人びと」

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「波伝谷に生きる人びと」は、宮城県南三陸町にある小さな漁村、波伝谷(はでんや)の人々の日常を追ったドキュメンタリー。東日本大震災で大きな被害を受けたこの町の、2008年3月から震災当日の2011年3月11日までが切り取られている。住民たちが牡蠣、ホヤ、ワカメといった海産物の養殖や農業を営むさまや地域の年中行事などを捉えた本作は、第36回PFFアワード2014において、日本映画ペンクラブ賞を受賞した。

「波伝谷に生きる人びと」

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8月1日から8日、10日、11日、13日には、我妻とゲストによるトークショーを実施。詳細は劇場の公式サイトにて確認してほしい。

「波伝谷に生きる人びと」

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我妻和樹 コメント

映画「波伝谷に生きる人びと」は、震災の大津波により壊滅した宮城県南三陸町の約80軒の漁村「波伝谷(はでんや)」に生きる人びとの、2008年3月から2011年3月11日かけての日常を追いかけた作品です。

そこには日々の海の仕事や地域の年中行事はもちろんのこと、南三陸の歴史的背景から当時の地域が抱えていた課題にいたるまで、かつて流れていた「時間」そのものが人びとの息づかいとともに丹念に描かれており、数ある震災映画の中でも極めて稀有な作品であると同時に、ある時代の地方の姿を捉えた作品としても非常に重要な価値を持っています。

震災後、被災地を舞台にしたドキュメンタリー映画が数多く作られましたが、本作は、今「被災地」と呼ばれている場所にかつてどんな人の営みがあったのか、それを伝えることができる作品です。

その姿は、震災を経験した今だからこそ、一人でも多くの方に伝えていきたいと感じております。

「波伝谷に生きる人びと」トークショー

2015年8月1日(土)~8日(土)、10日(月)、11日(火)、13日(木) 東京都 ポレポレ東中野
10:10の回上映後
<出演者>
8月1日(土)我妻和樹 / 鎌仲ひとみ(映画監督)
8月2日(日)我妻和樹 / 菊田裕樹(ゲーム音楽家)
8月3日(月)我妻和樹 / 鈴木正人(NECネッツエスアイ CSRコミュニケーション部)
8月4日(火)我妻和樹 / 本田孝義(映画監督)
8月5日(水)我妻和樹 / 本橋成一(映画監督)
8月6日(木)我妻和樹 / 山中礼二(グロービス経営大学院教員)
8月7日(金)我妻和樹 / 冨永昌敬(映画監督)
8月8日(土)我妻和樹 / 安岡卓治(映画プロデューサー)
8月10日(月)我妻和樹 / 太田信吾(映画監督) / 飯塚諒(映画監督) / 二ノ宮隆太郎(映画監督)
8月11日(火)我妻和樹 / 小西晴子(映画プロデューサー)
8月13日(木)我妻和樹 / 渡辺大知(バンド黒猫チェルシー、俳優)
料金:前売り券 1300円 / 当日券 1600円(シニア、学生割引あり)

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霞の目 @sendainomikui

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