押見修造、毛を題材にマンガ描いた理由を超会議で明かす

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押見修造原作による実写映画「スイートプールサイド」のトークイベントが、「ニコニコ超会議3」にて4月26日に開催された。

トークショーの様子。

トークショーの様子。

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イベントには押見をはじめ、監督の松居大悟、映画で教師役を務めたTKOの木下隆行が出演。毛が生えてこないことに悩む男子高生の年彦が、毛深いことに悩む女子・綾子に「わたしの毛を剃ってくれない?」と依頼されることから本作は始まる。以前から原作のファンで、映画化したかったという松居は「思春期の悩みは他人からすれば小さなことかもしれない。でもそれを描くことで救われるものがあるのでは」とコメントした。これを受け押見は、映画について「最初から最後まで切実さが溢れていました」と感想を述べる。

毛を題材にマンガを執筆した理由について押見は「毛って体を保護するのに必要なものなのに、なぜか恥ずかしさが付きまとう。(毛の悩みは)他人には相談できないことだし、人の内面と繋がっているんじゃないかと思って」と経緯を説明。また自身のフェチについて問われると「女性の頬を後ろから見るのが好き」「マンガで唇の皺を描いていると気持ちいいんです」と告白した。

劇中の印象に残ったシーンとして、年彦が綾子の剃った毛を食べるシーンを挙げた木下。自身も好きな女子の髪の毛を食べた経験があることを語り、「観ていて、自分が描かれているようで没入してしまいました。(毛を食べた)経験が無い方も自分の延長線上の話として楽しめますよ」とアピールする。これには押見も共感した様子で、「僕も好きな娘の机の裏に落書きしてました」と学生時代のエピソードを明かした。

ここで映画の公式サイトに掲載されている宣伝コメントの話題に。「この映画からは『あれ』があふれ出していると思います」という押見のコメントに対し、「『あれ』ってどういう意味ですか?」との質問が投げかけられる。この問いかけに押見は「思春期とかコンプレックスっていう言葉があるじゃないですか」と前置きしつつ、「言葉にしてしまうと(イメージが固定されて)こぼれ落ちてしまうニュアンスがある。そういうものに名前を付けないまま呼ぶとしたら『あれ』なんです」と説明した。

映画「スイートプールサイド」は6月14日に全国ロードショー。木下のほか須賀健太、刈谷友衣子、松田翔太、谷村美月、利重剛、荒井萌、落合モトキらが出演する。

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伊勢むく(雑誌の漫画家) @mukuise

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