このGW、何読む?春クール・夏クール放送アニメの原作マンガ10作品を、コミックシーモアで予習&復習

少年マンガや少女マンガをはじめ、オリジナルマンガやライトノベルまで幅広いジャンルの作品を配信しているコミックシーモア。無料で読める作品も多いことから、来るゴールデンウィークにマンガを読もうとする人にとってもうってつけだ。しかしその膨大な作品量から、どの作品を読めばいいか悩む読者も多いだろう。

そこでコミックナタリーでは、2025年度の春クール・夏クールに放送されるマンガ原作のアニメにフォーカスを当て、原作マンガの魅力を紐解くライターレビュー企画をお届け。今回は主に男性向けのジャンルをメインに、春クールの作品5タイトル、夏クールの作品5タイトルの計10タイトルを紹介していく。現在放送中のアニメと同時に楽しむもよし、夏の放送に向けての予習に活用するのもよし。コミックシーモアではお得なクーポンも配布されるので、このチャンスをうまく活用しよう。

文 / 太田祥暉

現在放送中!春クールのアニメ5作品の原作マンガをレビュー

※五十音順

「ウマ娘 シンデレラグレイ」
久住太陽、杉浦理史、伊藤隼之介(原作:Cygames)

「ウマ娘 シンデレラグレイ」久住太陽、杉浦理史、伊藤隼之介(原作:Cygames)

主人公は常にクールな表情のウマ娘・オグリキャップ。のちに“怪物”と呼ばれることになるオグリキャップが、ウマ娘を指導・育成するカサマツトレセン学園へと入学し、駆け上がっていく様子が描かれる。

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ここに注目!

ゲームやアニメで人気の「ウマ娘」。本作はその世界観でオグリキャップを主人公に描く、いわゆるスピンオフものではありますが、「ウマ娘」に触れてこなかった方にこそ読んでいただきたい! 野球で表すのであれば、地方の高校で頭角を現した女の子が、めきめきと力をつけていき、有力校に転校。そして甲子園のマウンドを踏むという、正統派スポ根マンガなのだから……! 連載誌こそ週刊ヤングジャンプ(集英社)ではありますが、友情、努力、勝利といったジャンプ的マインドも踏まえられており、遥なる高みを目指してオグリキャップたちが走っていくその様子は、手に汗握りながらページを捲ること間違いなしです!

「ざつ旅-That’s Journey-」
石坂ケンタ

「ざつ旅-That’s Journey-」石坂ケンタ

新人マンガ家・鈴ヶ森ちかが、雑に旅する姿を描いた青春旅マンガ。SNSのアンケートで「上へ」「右に」などざっくりとした行き先を決め、ゆるくリラックスした“ざつ旅”での体験や出会いを堪能する物語が展開される。なおちかのXアカウントは実際に存在しており、毎月旅先を決めるためのアンケートが行われている。

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身の上話にはなりますが、ずっとデスクワークをしていると、「東北の方に旅に出たいな」とか「九州行きたい」みたいな欲が出てくるものです。締め切り的には難しいんですけど。そんな旅に出たい欲をある意味解消させてくれるのが、「ざつ旅-That’s Journey-」だったりします。主人公のマンガ家志望・鈴ヶ森ちか先生の目線で雑な旅をしていくと、どこかその土地に行った気分になって……。その土地土地のグルメを堪能する描写もたっぷり登場。しかもちか先生の友人や師匠たちも登場し、女の子同士の関係性も濃厚に描かれていく! そんな一石二鳥なマンガがあっていいんですか!? ……とはいえ、このマンガを読むと、最終的には現地にも行きたくなること請け合いです。ご飯はその土地でしか食べられないので。

「履いてください、鷹峰さん」
柊裕一

「履いてください、鷹峰さん」柊裕一

才色兼備な生徒会長・鷹峰高嶺と、存在感のない平凡な高校生・白田孝志の特別な関係を描くラブコメディ。鷹峰は“パンツなどの下着を脱ぐと、したことをしなかったことにできる”という不思議な能力を持っている。しかしこの能力には使うたびに新しい下着を着けなければいけないというデメリットが。あるハプニングによって鷹峰の秘密を知った白田は、彼女の「クローゼット」として着替えをサポートすることとなる。

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ブラとパンツを脱いだら、“都合の悪かったこと”をする前の時間に戻れる能力を持った鷹峰さん。彼女の「クローゼット」として、タイムリープ後の鷹峰さんへ下着を穿かせる役割を担う白田くん。そんな2人のえっちで純情初心な日常が楽しいラブコメです。おっぱいを不意に見てしまって恥ずかしがる白田くんと、彼のことがだんだん好きになっていく鷹峰さんの様子に、ニヤニヤが止まらなくなること必至。絵梨依や瑠理香などタイプの違うヒロインの登場によって波乱が起こるところもたまりません! 絶対鷹峰さん嫉妬してるでしょ、みたいな描写も素晴らしい……!

「mono」
あfろ

「mono」あfろ

写真部と映像研究部が合体したシネフォト部に所属する3人の女子高生・さつき、アン、桜子を軸にした“今週末の楽しみ方マンガ”。山梨県甲府市を中心に、パノラマカメラや小型軽量アクションカムを使ってさまざまな景色を楽しむさつきたちの日常が描かれる。またシネフォト部を題材にしたマンガを描くマンガ家・春乃や、彼女の高校の同級生でモトブログを投稿する華子も登場し、さつきたちとともに各地へ足を運んでいく。

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写真を撮ったり、旅行に行ったり、聖地巡礼をしたり。楽しいもの、ことを追求していくマンガ──それが「mono」! 女の子たちがわちゃわちゃしながら、己の好きを求めて動いていくキラキラした様子がたまらない青春グラフィティです。気づいたらカメラを買いたくなるし、さつきたちシネフォト部の面々が訪れた場所に行きたくなること間違いなし! 春乃と華子という大人女性組の関係性も唯一無二で病みつきになります。華子さん、カッコいいのだもの……。作者は「ゆるキャン△」のあfろ先生なので、「ゆるキャン△」読者ならニヤリとする描写も。まだ読んでいない方は、アニメ化の波に飲まれる前にぜひ!

「ロックは淑女の嗜みでして」
福田宏

「ロックは淑女の嗜みでして」福田宏

主人公は母親の再婚で不動産王の娘となった少女・鈴ノ宮りりさ。彼女はお嬢さまらしく振る舞うべく、ギターと己の感情を捨て、窮屈な生活を強いられている。そんなある日、同じお嬢様学校に通う超絶技巧のドラマー・黒鉄音羽(くろがねおとは)と出会ったりりさは、音羽の姿に影響され、再びロックへの思いを燃やしバンド活動に興じていく。

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お嬢さまに二面性がある展開、オタクなら大好きな人も多いのではないでしょうか。とても清楚なお嬢さまなのに○○をしているなんて……! その極地としてロックを描くのが、本作「ロックは淑女の嗜みでして」です。バンドメンバーが徐々に集まっていき、音楽をハブにして魂を通わせていく──そんなのもう、たまらないじゃないですか! お嬢さまとしてのオンオフに加えて、ロックをしているときは素で魂を通わせていく。そんなお嬢さまたちの関係性の深まり方が素晴らしい青春グラフィティです。今なら、アニメ版で曲を聴いてから、そのイメージを持って原作マンガを読み始めるというのも面白いかも?