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「春のめざめ」主演の志尊淳、「プライドを捨てて飛び込みたい」

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」会見より。左から栗原類、志尊淳、大野いと。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」会見より。左から栗原類、志尊淳、大野いと。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」の制作発表が本日2月9日に行われ、構成・演出を手がける白井晃、出演者の志尊淳大野いと栗原類が登壇した。

本作は、思春期の少年たちの性の目覚めや苦悩を描いた、フランク・ヴェデキントによる戯曲。2006年にブロードウェイでロックミュージカルとして上演され注目を集めたが、今回はヴェデキントの原作をもとにストレートプレイとして上演する。

ストレートプレイとして上演することについて白井は「僕にとってはこの戯曲がミュージカルになったことのほうが意外で、ブロードウェイ版も劇団四季で上演されたものも拝見していませんが、今の若い子たちにはミュージカルの印象が強いようですね。ただ、今回の上演はミュージカルではありませんが、音楽的な要素や肉体的な表現を取り入れるので、自分なりのスタイルの作品になるのではないかと思います」と説明。また「時代を選ばず子供は生まれてくるわけですが、誰しもが社会という壁を通り抜けて社会と交わっていく、思春期はその過程の時期。(新生児が入る)保育器のような、ガラス張りのイメージで作っていきたいと思っています」と演出の構想を語った。

本格的ストレートプレイに初挑戦で初主演となる志尊は、「出演が決まったときは舞台がひさしぶりということもあり、どうしようという思いでした。でも今は、プライドを捨てて白井さんの胸に飛び込もうという気持ちです。精一杯やらせていただければ」と思いを語る。

大野は「私が演じるヴェントラは14歳の少女。私は今21歳なので、その差を(演技によって)埋めることができたら」とコメント。また3年前に朗読劇で本作に触れたことがあるという栗原は「僕のすべてをこの舞台に捧げて、観に来てくださったお客様に来てよかったと思ってもらえるような作品にしたいです」と挨拶した。

記者からの「捨てたいプライドとは?」という質問に対し、志尊は「前回舞台に出演したのがかなり前で、それから現在までの開いた時間の中で僕が何を経験して何を表現できるか、それ相応のものを提示しなければいけないんじゃないか、などと考えていたのですが、白井さんや共演のお二人とお話しするうちに、そんなものは必要ないなと思って。身を投げ出す覚悟でやっていけたらと思っています」と回答。そんな志尊の様子に白井も、「ソフトな青年のようにお見受けしていたんですが、実は非常に負けず嫌いなところがあって。芯が強くて頑固なところがある人なんですよね。そういったところも、ぜひとも今回志尊くんに演じていただきたいと思った引き金になりました」と言葉を添えた。

「春のめざめ」は2017年5月に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて上演されたのち、京都、福岡、兵庫でも公演が行われる。神奈川公演のチケットは2月18日に発売。

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「春のめざめ」

2017年5月5日(金・祝)~23日(火)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

2017年5月27日(土)・28日(日)
京都府 ロームシアター京都 サウスホール

2017年6月4日(日)
福岡県 北九州芸術劇場 中劇場

2017年6月10日(土)・11日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

作:フランク・ヴェデキント
翻訳:酒寄進一 
構成・演出:白井晃
出演:志尊淳大野いと栗原類 / 小川ゲン中別府葵北浦愛 / 安藤輪子、古木将也、吉田健吾、長友郁真、山根大弥 / あめくみちこ、河内大和、那須佐代子大鷹明良

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