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「わたしは真悟」会見、高畑充希と門脇麦が東京タワーへ「予想もつかない」

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左から門脇麦、高畑充希。

左から門脇麦、高畑充希。

ミュージカル「わたしは真悟」の製作発表がラストシーンの舞台となる東京タワーにて本日8月7日に行われ、W主演の高畑充希門脇麦、演出・振付を手がけるフィリップ・ドゥクフレ、演出協力の白井晃、原作者の楳図かずおが会見に応じた。

高畑は出演のオファーを受けた時の心境を「『わたしは真悟』とミュージカルが頭の中でつながらなかったです。マリン役も小学生の女の子ですけど、麦ちゃんが男の子役を演じることを含めて、なんて先が見えないお話なんだろうと思いました」と振り返る。「でも朝ドラが終わって最初にチャレンジするお仕事なので、なにか変わったことをやりたいと思っていたタイミングでした。この作品に出会えたのは、一か八かでたまらないなって気持ちです。この作品への好奇心がとまりません」と意気込みを語った。

門脇も「小学生の男の子って大人の男の人ともまた違う未完成な生物だと思うので、どう演じようか、まだわからないです」と心境を明かす。ミュージカルに初挑戦ということもあり「色んな意味でチャレンジですね」とコメントした。

2人と会うのは今日がはじめてというドゥクフレは「2人ともとても美しいです」と微笑み、「どんなことをやってほしいかは、いろいろ検討しているのですが、麦さんをどのように男の子にするかが一番重要かと考えています」と述べた。また司会者から縞模様の靴下を履いていることについて、楳図のトレードマーク、ボーダーを意識してきたんですか?と尋ねられると「ウィ!」と回答する場面も。

ドゥクフレのファンを公言している白井は、「(ドゥクフレが演出を手がけた)アルベールビル開会式を見て、目を奪われました。夜中だったんですけどカンパニーの連中に電話かけまくって起こした記憶があります」と興奮気味に述べる。「オリンピックの開会式を一新された、今のセレモニーのあり方を作った方なんじゃないかと思っています。演出協力をさせていただけて光栄です」と喜びを語った。

楳図は今日のために昨日プリントしたという「SHINGO」マークの入った近未来的な衣装で登場。お気に入りのシーンを「最後に“アイ”が残るところですね」と語り、ラジオで習得したという覚えたてのフランス語でドゥクフレに語りかける。目を丸くするドゥクフレに、「こんな機会でもないと、フランス人と話す機会ないじゃないですか!次回お会いした時はフランス語でもっとしゃべりますね!」と訴え、会場は笑いに包まれた。これを見てドゥクフレは「ぜひ稽古場に顔をだしていただきたい。そしたらすごく愉快な稽古になるんじゃないかと」と微笑んだ。

会見の中盤には、今月発売予定の「楳図かずおの恐怖ぬりえ」に高畑と門脇が目を入れる一幕も。高畑は「今日は楽しかったです。会見もこんな予想外な感じになったので、きっと本番も予想もつかない展開が繰り広げられるんだろうな。ドゥクフレさんの頭の中についていけるよう必死にがんばります」と語り、「私はとにかく麦ちゃんを愛していればいいのかなと思うから、嫌がられるくらい愛したいです」と意気込みを語った。

門脇は「みんなと試行錯誤の繰り返しになると思うけど、果敢に実験的なチャレンジを自ら起こして、良いエネルギーが満ちた舞台になればいいな。その舞台に参加できるのは幸せだし、いい素材を提供できるようにがんばります」と挨拶した。

最後にドゥクフレが「愉快な記者会見そのまま、舞台に移し替えられたらなと思います。世界的にいろいろ難しいことが起こっていますが、この世界の中で愛を伝えるような作品にしたいです」、白井が「劇場内が今まで観たことのないような舞台芸術になる、そんな予感がしています」、楳図が「まず僕が一番楽しみにしています!」と語り、会見は締めくくられた。

楳図が1980年代に発表した同名のSF長編マンガを原作とした本作は、高畑演じる少女・真鈴(マリン)と、門脇演じる少年・悟(サトル)の、一途な愛を描いた物語。大人たちによって引き裂かれようとする2人は、ロボットに従い、高さ333mの東京タワーから飛び降りることを決意する……。「神とは何か」「意識とは何か」「人間とは何か」といった形而上学的テーマに挑んだ意欲作だ。脚本は谷賢一が担当。チケットは8月20日に一般販売を開始する。

ミュージカル「わたしは真悟」

2016年12月2日(金)・3日(土) ※プレビュー公演
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場

2016年12月9日(金)
静岡県 浜松市浜北文化センター 大ホール

2016年12月15日(木)
富山県 オーバード・ホール

2016年12月23日(金・祝)~25日(日)
京都府 ロームシアター京都 メインホール

2017年1月8日(日)~26日(木)
東京都 新国立劇場 中劇場

原作:楳図かずお(「わたしは真悟」小学館刊)
脚本:谷賢一
演出・振付:フィリップ・ドゥクフレ
音楽:トクマルシューゴ / 阿部海太郎 歌詞:青葉市子
演出協力:白井晃

キャスト

山本真鈴:高畑充希
近藤悟:門脇麦
ロビン:小関裕太
しずか:大原櫻子
真悟:成河
ほか

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