2014年に上演された舞台「
会見では、まずメイキングを中心とした約4分の特別映像を上映。続いて和太鼓団体・信州上田真田陣太鼓保存会によって真田陣太鼓の演目「出陣」が披露され、
映画は9月22日よりロードショー。同時期には、堤が演出を再び務める舞台版も上演される。映画のクランクアップに際し、猿飛佐助を演じた中村は「舞台版の公演中に、『映画にしてくださいよ』なんて冗談を言っていたら本当になってしまいまして、さすが堤監督だと思います。戦国時代劇ということである程度は覚悟していたんですけど、予想を超える過酷な撮影でした。ですが、ご覧の通り顔だけでなく心も美しい俳優陣の皆さま、そして優秀で信頼できるスタッフの皆さま方のおかげで無事クランクアップできました。セットも豪華でロケ地も広大で、夢みたいな2カ月半でした」とまず挨拶。
霧隠才蔵に扮する松坂は「自分の顔が髪で半分隠れてます」と笑い、「台本からは想像できないようなことが現場ではたくさん巻き起こってまして。空を飛んだり馬とともに走ったり、敵陣に突っ込み敵兵をバッサバッサと斬り倒したり。少年マンガを地でいくようなアクションの連続で、楽しい日々を過ごしました」と回想する。また海野六郎役の村井は「舞台から参加していますが、一度観れば絶対に好きになる素敵なキャラクターばかり。面白おかしい、だけど最後に泣ける、エンタテインメントな作品ができあがると思います」と語っていた。
「アクションシーンについての思い出は?」という質問が飛ぶと、くノ一の火垂役を務める大島は「木の側面を縦に走るという動きをワイヤーアクションでやったんですが……というか、やらされた? 監督はなんでも私にやらせるんですよ」とコメント。堤から「完璧でしたよ。木を縦に走れる女優はあなたしかいない」と絶賛。これに大島は「いい経験になりました。演技の幅が広がったかもしれません」と笑った。中村は「自分はワイヤーアクションはなかったんですが、才蔵に抱えられて飛ぶというシーンがありまして、すごく心地よかったです」と述べる。
松坂は「一番びっくりしたのは『馬と一緒に走ってください』と監督に言われたことですね。『馬に乗って走るんですか?』と聞いたら『いや、馬と一緒に並走してください』と言われて、『うーん、何を言ってるんだろう……』と思いまして(笑)。『監督、馬と同じスピードで走るのはさすがに無理です』と言ったら『いや、大丈夫です。あと才蔵は忍者なんで腕は絶対に振らないでください。馬と同じスピードになったところを狙うんで』とおっしゃられて」と述懐。堤がこれに対し「10m走だと人間はどんな動物よりも速いんですよ。知ってました? その10mの瞬間を使いましたから」と自信満々で補足すると、松坂は「そこを使ったみたいです……」と苦笑した。
最後に堤は「いよいよクランクアップしまして、とにかく面白いものにしなくちゃいけないというプレッシャーを今、1人ひとりから受けております。絶賛編集中です」と背筋を伸ばし、「何しろ舞台もやってますので、役者の皆さんの熱量も半端ないです。舞台では役者の皆さんの熱量を全面的に出せればと思いますが、それにさまざまな技術を重ねて、映画は映画の楽しみをさらに加えていかなきゃいけない。そんな両方の緊張感で毎日大変ですが、自分で観て面白いな、ハマるな、というのが正直なところです。盆暮れ正月がいっぺんに来たような、そんな作品にしたいと思います」と意気込んだ。舞台版の上演時期など詳細については、続報を待とう。
関連記事
松坂桃李のほかの記事
リンク
- 映画「真田十勇士」公式サイト
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
永緒ウカ @uka_co
「真田十勇士」中村勘九郎ら劇中衣装で揃い踏み!「予想を超える過酷な撮影」 - ステージナタリー https://t.co/iT7vyc8Nmy 真田十勇士ってだけで「観に行かなきゃ!!!」ってなる。楽しみ~。